デジタルハーツは11月21日、ゲーム情報サイト大手「4Gamer.net」を運営するAetasを子会社化することを発表した。Aetasの全株式を8億円で取得する。事実上の買収となる。
デジタルハーツの主力事業は、ゲームやデジタルコンテンツなどの不具合を検証する「ユーザーデバッグサービス」。同サービスの発注元にはゲーム開発を手がける企業もある。デジタルハーツでは、顧客企業のゲーム情報を消費者に直接伝えるため、メディア事業に本格参入するとしている。
4Gamer.netは、ゲーム情報を総合的に扱うウェブメディア。開設当初は、国外で発売されるPCゲーム(いわゆる洋ゲー)に強みを持っていた。2004年には現在まで続く人気連載「奥谷海人のAccess Accepted」がスタート。欧米ゲーム界の動向を伝えるに留まらず、ゲーム周辺のカルチャーやビジネスまで懐深く解説するコラムとして人気を博している。
インターネットが広く普及してからは、オンラインゲームへのシフトを強めた。新作タイトルが参加者を限定してベータサービスを始めるときには、4Gamer.net専用の申し込み枠を設けるなどして、オンラインゲームファンの支持を集めた。
近年は「ハードウェア」コーナーを公開して自作パソコン分野に進出。専門メディア顔負けの良質なレビュー記事を多数公開し、新たな読者層を開拓した。2008年10月にはコンシューマーゲームに進出するとともに、スマートフォン向けゲームの取り扱いも始め、総合ゲームサイトとしての地位を確立していた。
4Gamer.netの月間PV数は6500万、ユニークユーザー数は330万(2011年12月の実績)。
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