これまで、Androidの大きなメリットの1つとして挙げられてきた要素に、Adobeの「Flash Player」が動作し、PCのWebサイトをそのまま閲覧できるというものがあった。だがAdobeはAndroid版Flash Playerの開発を中止し、8月には配布も終了してしまった。今後発売されるAndroid端末ではFlash Playerが利用できなくなることから、メリットの1つが失われてしまったことになる。
しかしだからといって、Android上でFlashを用いたWebサイトが一切利用できなくなるのかというと、そうではない。独自の技術を用い、Flashの再生を可能にしたWebブラウザアプリが、いくつか提供されているからだ。そうしたWebブラウザの1つに「Puffin Web Browser」がある。
Puffin Web Browser Freeを使えば、Flash PlayerがなくてもFlashの再生ができる。YouTubeなどのFlashビデオを再生できるだけでなく、Flash主体で制作されているWebサイトや、入力フォームやボタンなどのインターフェースをFlashで提供しているWebサイトなどの利用も可能だ。これらのことは、今後急激に増えるであろうFlash Player非対応機種や、OSのアップデートなどによりFlash Playerが利用できなくなる機種を使う上で、Webサイトを従来と同じ感覚で閲覧するのに、重要な要素となってくるだろう。
もう1つ、Puffin Web Browser Freeには大きな特徴がある。それは、タッチ位置の指定がしやすいということだ。通常画面をタッチした時も、どこをタッチしたのかをアニメーションで示してくれるほか、より細かな位置を指定したい場合は、画面左下のボタンを押してタッチパッドを表示し、PCのタッチパッドと同じ感覚でカーソルを操作して、位置指定することが可能だ。
他にも、画面の左右をドラッグすることで、ページの移動やブックマーク、タブ切り替えなどが簡単にできる機能や、画面右下のボタンを押すことで、Webサイト上の文章コピーなどが簡単にできる機能なども用意。Flash関連以外でも、充実した機能を備えたWebブラウザとして活用できるだろう。なおフリー版はFlashの再生機能が2週間しか利用できないので、継続して利用したい場合は有料版の購入をお勧めする。
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