ソーシャルネットワーク版の仮想ピンボードサイトであるPinterestは米国時間6月20日、著作権表示ツールを拡充し、Etsyや500px、Kickstarter、SlideShare、SoundCloudといったサイト上のコンテンツについても、コンテンツソースへのリンクを付加し、完全なかたちでの著作権表示を行えるようにすると発表した。
Pinterestは2010年3月にサービスを開始したソーシャル共有サイトであり、ユーザーはインターネット上で見かけた動画や写真など「好きなもの」を、興味に合ったカテゴリのボードに「Pin it」する(ピン留めする)ことができるようになっている。またユーザーは、他のユーザーがピン留めしたものに対してコメントを付加したり、気に入ったことを(「Like」ボタンで)表明したり、自らのお気に入りとしてピン留めすることができる。
しかし、コンテンツ制作者が許可を与えていない作品もサイト上にピン留めされるケースがあるという権利者からの反発の声を受け、写真共有サイトのFlickrは著作権のある画像や保護されている画像が掲載されているすべてのFlickrページに「オプトアウト」コードを付加することになった。また、Pinterest自身もウェブ管理者向けに、Pinterestへのピン留めが禁止されている旨、サイトの訪問者に警告するためのコードを提供している。
Pinterestは20日、同社のブログへの投稿において、「著作権を表示すべき場合には、その表示を行う」ことを望んでいると述べたうえで、「これが著作権の帰属表記と、コンテンツソースへの直接リンクを含めようと努力している理由だ」と述べている。
Pinterestは5月に、著作権の帰属表示ツールをFlickrやYouTube、Behance、Vimeoに提供している。20日に発表された内容は、このプログラムを拡張するものとなっている。
今回の発表に含まれているSoundCloudは、Pinterestに対する「ミュート」を停止し、SoundCloudの楽曲をPinterest上で聴けるようにすると述べている。
Pinterestは最近、驚異的な成長を見せており、ソーシャルメディアマーケッターであるTambaが5月に発表したデータによると、2012年1月から4月までで1日当たりのユニークビジター数が倍増しているという。Pinterestは5月、投資ラウンドにおける1億ドルの資金調達に成功しており、その企業価値は15億ドルとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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