Microsoftは米国時間4月12日、同社の相互運用性戦略チームを完全子会社として独立させることを発表した。
「Microsoft Open Technologies Inc.」という名称となるこの新会社は、現在同チームのゼネラルマネージャーを務めているJean Paoli氏が率いることになる。また、この会社はフルタイム従業員とパートタイム従業員、契約社員あわせて50~75人で構成されるという。この新会社の取締役会にはMicrosoftの他部門のマネージャーたちが名を連ね、その運営にあたることになる。
Paoli氏はMicrosoftのPort25ブログへの投稿のなかで、新会社を発足させるのは、オープンソースコミュニティーやそのデベロッパーとMicrosoftとの関係をより円滑化したいという考えがあるためだと述べている。同氏によると、Microsoftは新たな組織構造により、草の根的な取り組みに継続的に参加し、オープンソースコミュニティーと協力し合っていくことがより容易、かつ迅速に行えるようになるという。
またPaoli氏は、Microsoft社内の各チームもオープンソースのベンダーやデベロッパーと引き続き協力し合っていく点を強調している。つまりオープンソースの世界、およびMicrosoftが支援しているOutercurve Foundation(旧名称はCodePlex Foundation)やApache Software FoundationといったグループとMicrosoftをつなぐパイプはMicrosoft Open Technologiesだけではないというわけだ。
Paoli氏のブログ投稿には以下のように記されている。
「(Open Technologiesという)子会社によって、われわれの参画する新たな機会がよりクリアな形で創り出される。この新たな組織によって、Microsoftのプロプライエタリな開発プロセスやイノベーションへのオープンな取り組みと、オープンソースコミュニティーやオープン標準コミュニティーとの関係が促進されることになるだろう」
Microsoftの広報担当者は、こういった試みは初めてでも特殊というわけでもなく、同社は既に完全子会社を数多く有していると述べている。Microsoftが買収したGreat PlainsやSybari Software、PlaceWareも、少なくとも過去のある時点においてMicrosoftの完全子会社であった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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