Googleが、クラウドベースの生産性ソリューション(「Google Apps」)においてどれほど主導的な地位にあるかを考えれば、同社がまだ本格的なクラウドストレージサービスを提供していないのは少し意外である。
GigaOmとその情報筋によると、Googleは、「Google Drive」(または「GDrive」)という名前でうわさされているオンラインストレージサービスについて、早ければ4月の第1週にも正式に発表して提供開始する予定だという。
偶然にも、「Google I/O」への登録受付が米国時間3月27日午前に開始された。Google I/Oは、今や毎年恒例となっているGoogleの開発者向けカンファレンスで、サンフランシスコで開催される。Google Driveが期待されているほど重大なサービスになるのであれば、さらなる注目と詳細を伴う形で同サービスを正式発表するため、Googleが6月まで待つと決断しても不思議ではない。
報道が正しければ、GDriveではまず、1Gバイトのストレージ容量が無料で提供され、それ以上のストレージ容量に対しては課金されることになる。
ちなみに、「Dropbox」では2Gバイトが無料で提供される。「Box」では5Gバイトが無料で提供されるが、同社が展開する携帯端末プロモーションの1つに該当する場合は最大50Gバイトが無料で提供される。
もちろんまだすべての詳細が明らかになっているわけではないため、直接競合することになるとは限らないが、「iCloud」も「iOS」および「Mac」ユーザー向けに少なくとも5Gバイトを無料で提供している。
しかし、GDriveがベータ版で提供開始されるとすれば(ほとんどのGoogle製品が最初のリリース時にベータ版で提供されている)、1Gバイトというのが開始点であり、その後において無料提供容量が徐々に増加する可能性がある。
Google Driveに関するうわさは数年前からささやかれており、2012年に入ってからも新たなうわさが浮上して、同サービスに対する期待はさらに高まっている。だが、一方で、なぜGoogleはこれほどまでに時間をかけているのか、遅すぎはしないだろうかという疑問が生じる。Dropboxは、非常にシンプルながら人気の高い製品を提供し、この市場において既に大成功を収めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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