--しかし、これらの小規模ベンチャーから優れたビジネスが生まれることもあります。数は非常に少ないとはいえ、FacebookやGoogleのような例もあります。
Parker氏:これらすべてから得られる教訓は、このモデルがうまく行くこともあるとはいえ、投資よりもギャンブルに近いということだと思います。その結果として多くの資金が失われることになりますが、最も大きな悪影響は有能な人材、人的資源が分散してしまうことです。真の成功に必要な製品もチームも有していない膨大な数の新興企業に、人材が分散されてしまいます。
優れた企業の人材獲得競争の相手は、FacebookやGoogle、Dropbox、Grouponだけではありません。文字通り何千という数の新興企業と争っていますが、そうした新興企業の大半は決して成功を収めることができないでしょう。
--こうした状況は今後どのように展開していくのでしょうか。
Parker氏:確立された大企業が株式上場を終えると、次はまだ準備ができていない企業が何社か上場を試みると思います。そして市場のバブルが飽和状態に達すると、バブルに過剰に依存している企業のいくつかは株式を上場するでしょう。すると、それらの企業は業績が悪化し始め、多くの損失が発生します。その損失が蓄積し始めると、テクノロジ向けの公開市場は再び活動を停止するでしょう。
--しかし、公開市場が唯一の選択肢ではありません。Googleは前四半期だけで27の企業を買収しています。
Parker氏:Googleは前四半期に27社を買収しましたが、その多くは人材の獲得が目的で、1人のエンジニアに100万ドルを支払ったケースもありました。それが永遠に続くことはありせん。現在設立されている新興企業の数は、GoogleやFacebookが買収したいと思う企業の数をはるかに上回っています。
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