「Google+」のユーザー数が爆発的に増加しているようだ。
Ancestry.comの創設者で、Facebookアプリケーションを開発するFamilyLink.comの最高経営責任者(CEO)を務めるPaul Allen氏は、Google+ユーザー数が米国時間7月10日に730万人に達し、12日には1000万人に達する見込みであるという統計分析結果を公開した。
Googleが10日からと同じ状態でGoogle+の招待ボタン機能を提供し続ければ、Google+ユーザー数は今週末までに2000万人に達すると思うとAllen氏は11日夜遅くのGoogle+投稿で述べた。
「ユーザー数は、把握するのが難しいほどの非常に速いペースで増加している」とAllen氏は述べた。
1000万人や2000万人というユーザー数は、特に同サービスが提供開始から2週間しか経っていないことを考えると、その数値自体は非常に大きい。しかし、Facebookのユーザー数が7億5000万人で、その半数が毎日ログインすることに比べると、見劣りする。Allen氏の統計結果は、推定値であるとはいえ、別の大規模なソーシャルネットワークに対する需要は存在し、ソーシャルネットワークを立ち上げようとするGoogleの試みが必ずしも永遠に失敗するとは限らないことを示す証拠である。
FacebookとGoogleは、激しい競争を繰り広げてきた。Facebookは、重要なオンライン市場において、新しい競合企業がGoogleを上回る可能性があるということを、どの企業よりもはっきりと示した。しかしGoogleも今回、Facebookに対し、現在の勢力を当然と思ってはならないことを示したことになる。
Google+は、テクノロジ業界関係者の小規模なグループで開始したが、確実に規模を拡大しつつある。ユーザーが友人を招待するための招待ボタンは利用が制限されていたが、新たに比較的容易に招待が可能になったことから、ユーザー数が現在急増しているのは間違いない。また、Googleは、招待を受けた人々による登録を制限している様子はないが、少なくとも制限を緩めている。
Allen氏は、Google+ユーザー数を推測するために、サイトに出現する名字を調査した。以下は、この手法に関する同氏の説明である。
わたしのモデルはシンプルだ。米国内の名字分布に関する米国勢調査局のデータを用いて、名字ごとに、Google+ユーザー数とそのデータを比較している。まず、米国ユーザーと米国外のユーザーを分離する。100~200件の名字のサンプルを使用することにより、Google+に登録済みの米国ユーザーの割合を正確に見積もることができる。次に、その数値と、計算しておいた米国ユーザーの米国外ユーザーに対する比率を用いて、世界のユーザー数の推定値を算出する。米国ユーザー1人に対して米国外ユーザーは2.12人という比率を使用している。この比率は、7月4日に面倒な計算によって算出したもので、それ以来更新していない。これは間違いなくわたしのモデルの弱点であり、これについては近いうちに対応したいと考えている。この比率はおそらく、時間の経過に伴って変化すると思われる。
同氏は、この手法の改良にも取り組んでいる。しかし、Googleが自社の成功を宣言する時期が来たと判断してユーザー数を公表した時点で、Allen氏の手法はもう使われなくなるのだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス