Jack Wallen氏は以前「IT業界の仕事を辞めたくなるとき--10の理由を紹介」という記事で、IT業界を離れたくなる理由をいくつかリストアップした。今回わたしはこの記事で、Wallen氏とは異なる観点でIT業界にとどまるべき理由を紹介したい。
お金を稼ぐために仕事が大変なのは確かだが、ITプロフェッショナルにはその大変な仕事に見合うだけの稼ぎがある。その給料は単に「いい」という程度ではなく、ずば抜けている。米労働統計局が発表した、「An Overview of U.S. Occupational Employment and Wages in 2010(PDF:米職業別雇用状況と賃金)」(Chart 6)によれば、コンピュータおよび数学関連の職業は平均年収が7万7230ドルであり、2010年の主な職種グループの中で3位を占めている。これよりも年収が高いのは、経営職と法曹職だけだ。
もし読者がわたしと同じような環境で仕事をしているのなら、誰と働くかは非常に重要なはずだ。とにかく、あなたの仕事人生の4分の1以上は、そういう人たちと過ごすことになる。わたしはプロフェッショナルな人とも仕事をしたし、そうでない人とも仕事をした。わたしは前者が好きで、後者は避けている。わたしは、例えば軍需産業などほかの職業のプロフェッショナルにも会ったことがあるが、IT業界の人たちのプロ意識はずば抜けている。
2回目にIT業界を離れたとき、わたしは何もせずにしばらく休みを取りたかった。その後、一旦キャリアから離れてしまうと復帰がどんどん難しくなることを悟ったが、後の祭りだった。最大の問題は、潜在的な雇い主からどう見られるかということだ。雇う側は、履歴書に穴が空いているのを好まない。仕事を辞めれば、無職でいることが差別対象となるのは本当だということを、わざわざ厳しい方法で学ぶ羽目に陥りかねない。
わたしがプログラムを書く職業を選んだ理由の1つは、それが挑戦的なことだと感じたからだ。コーディングをしていると、行く手に障害が現れない日は1日もない。ITプロフェッショナルは、パズルや問題解決を生き甲斐にしている。正しい心がけをしていれば(この心がけはIT業界で成功するには必要なことだ)、障害は挑戦になる。情報技術は難しいが、退屈を感じることはないはずだ。IT業界での役割がなんであれ、そこで明日ぶち当たる障害は、今日経験したものとは違うものである可能性が高い。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス