サイファー・テックは3月25日、Android端末、およびiOS搭載端末(iPhone、iPad)へのセキュアなコンテンツ配信を可能にするDRM(デジタル著作権保護)ソリューションとして、「CypherGuard on Android」および「CypherGuard on iOS」の提供を開始すると発表した。同製品の提供にあたっては、CSKおよびセキュアブレインと技術面、販売、マーケティング面等で戦略的パートナーとして協業する。
DRMは、デジタルコンテンツに対して暗号化を施し、不正コピーによる著作権侵害、重要情報の漏えいを防止する技術。サイファー・テックは、これまでデジタルコンテンツ配信事業者向けに独自開発のDRMソリューション「CypherGuard」を提供してきた。今回、提供が開始されるCypherGuard on AndroidおよびCypherGuard on iOSは、これまでのWindows機およびMac対応であったCypherGuardを、AndroidとiOSにそれぞれ対応させたもの。各OS上で動作するクライアントプログラムとサイファー・テックがASP形式で提供する認証サーバにより構成されている。保護されたデジタルデータは、利用可能な端末台数や有効期間指定等の様々なルールに基づいて、許可されない閲覧、違法コピー、改ざん行為等から守られるとしている。
CypherGuardは、電子書籍配信で用いられるPDFやEPUB、画像ファイル、MP4やMP3等の動画、音声データ等の多様なデータフォーマットで利用できる。クライアントモジュールをDRMに必要な機能を持った開発キット(ライブラリ)の形態で提供できるだけでなく、アプリケーションに組み込むことで、高度な著作権保護をシームレスに実現できるとしている。
同ソリューションの動作環境は、Android OS 2.1以上、およびiOS 3.1.3以上が推奨されている。初期導入費用は、150万円から、月額利用料は5万円からとなる(価格はいずれも税別)。
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