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HPのCEO、自社の弱点を語る--「市場投入の迅速化が必要」

文:Don Reisinger(CNET News) 翻訳校正:矢倉美登里、高橋朋子2011年02月22日 12時00分

 Hewlett-Packard(HP)の新しい最高経営責任者(CEO)は、同社が抱える最大の問題の1つはペースが遅いことだと考えているようだ。

 同社CEOのLeo Apotheker氏は、米国時間2月18日にThe Wall Street Journal(WSJ)に掲載されたインタビューで次のように述べている。「革新のエンジンを始動させ、製品をもっと迅速に市場に出す必要がある。当社が革新的でないというのではない。市場投入までに時間がかかりすぎているのだ」

 Apotheker氏は特定の製品に言及しなかったが、タブレット製品について述べていた可能性は十分にある。2010年開催のConsumer Electronics Show(CES)において、MicrosoftのCEOであるSteve Ballmer氏は、「Windows 7」を搭載したHP製の「Slate」タブレットを披露した。しかしその後の数カ月、製品の動向は一切聞こえてこず、HPが開発を中止したのではないかとの憶測さえ呼んだ。結局、2010年10月にようやく「HP Slate 500」が799ドルでリリースされている。

 HPの次のタブレット「TouchPad」は、2011年夏までリリースされないという。Motorolaの「XOOM」やResearch In Motion(RIM)の「BlackBerry PlayBook」など、競合する有力なタブレット製品のいくつかは、それより数カ月も早いリリースを予定している。

 SAPの元CEOであるApotheker氏は、2010年11月1日にHPのCEOに就任した。前任者のMark Hurd氏は、HPの行動規範に違反していたことが調査で明らかとなり、同年8月に辞任している。Apotheker氏が、就任の際の電話会見でHPの今後を左右するカギとして挙げたのは、市場投入の迅速化ではなくソフトウェアだった。

 「HPは、部分の総和を超える価値を持てるはずだ。ソフトウェアは、それを実現させるための一種の接着剤だ」とApotheker氏は当時語っていた。

 ソフトウェアについて、Apotheker氏は上述したThe Wall Street Journalとの最新インタビューの中で、HPは「ソフトウェアのポートフォリオにいくつか弱点」があると述べている。同氏はまた、「米国以外の市場でもっと多くのビジネスを行う」必要があると指摘している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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