東芝は1月29日、2010年3月期第3四半期(2009年10月〜12月)の業績を発表した。売上高は前年同期比から901億円増加の1兆5784億円、営業損益は同1679億円改善し102億円の黒字に転換した。。純損失も前年同期比から1105億円改善し、106億円のマイナスにとどめた。
国内を中心とするテレビの販売好調を受け、デジタルプロダクツ部門は売上高6539億円、営業利益27億円となった。また、NAND型フラッシュメモリの需要が増加した電子デバイス部門は、売上高3264億円、営業損益は前年同期比から1271億円改善し、マイナス72億円と赤字幅を抑えた。液晶ディスプレイ事業が不調だったものの、部門全体としては損益を大幅に改善したとのことだ。
そのほか、白物家電などの家庭電器部門は、売上高が同162億円減の1426億円、営業損益も同11億円減のマイナス1億円になった。洗濯機、冷蔵庫が好調だったものの、天候不順の影響を受けた空調事業や照明事業が不調の原因とされている。
2010年3月期第1〜第3四半期(2009年4月〜12月)の9カ月間では、売上高が前年同期比4489億円減の4兆5341億円、営業損益は同1891億円増加の129億円、純損失は同913億円改善しマイナス683億円となった。
東芝では、2009年1月から売上高が増加しなくても利益確保が可能な収益体質への転換を図る「収益改善に向けた体質改革プログラム」を推進してきた。この結果、円高、景気後退の影響を受け売上高は減少したものの、営業損益が改善したとしている。
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