オープンソースグループEclipse Foundationは米国時間3月17日、Equinox関連プロジェクトの発足を発表した。同グループは開発ツールを扱ってきたが、これによりランタイムソフトウェアに進出する。
同プロジェクトの活動は開発したアプリケーションを配布するツールの開発を中心としている。たとえば、このソフトウェアを使用することで、IT専門家がJavaアプリケーションをコードすべてではなく、必要な部分だけインストール可能になる。これによりサーバのリソースが節約できる。
Equinoxランタイムソフトウェアは、OSGi(旧称、Open Services Gateway initiative)と呼ばれる標準を実装する予定である。
OSGi Allianceによると、このテクノロジは、アプリケーションを小さなコンポーネント群に分割し、配布されると協調して動作することを可能にする標準化された方法をソフトウェア企業に提供するという。
現行のEclipseプロジェクトの中にもEclipse Communications FrameworkやRich Ajax Platformなどアプリケーションを配布するためのプラットフォームを扱っているものがあり、そうした既存のプロジェクトが今回発表されたEquinoxプロジェクトを支えることになる。
Eclipseによると、サーバやモバイルなど、多様なオペレーティングシステムやハードウェアにアプリケーションを配布するのに適しているという。
プログラムとりわけJavaプログラムの設計と開発のためのオープンソース統合開発環境(IDE)としてよく知られるEclipseだが、今回の動きはそこからの大きな転換を意味する。
EclipseのTony Baer氏はブログ投稿で、OSGiとEquinoxにより、従来一体型になっていたミドルウェアが柔軟かつ使いやすいものになると説明している。
「EclipseはEquinoxでランタイム分野に踏み込むことになるが、これによりOSGiの潜在能力はきわめて大きくなるだろう。文字通り、アプリケーションを統合するための新しいモデル、調査会社RedMonkのJames Governor氏の言葉を借りれば『スタックレススタック』になるだろう。Governor氏はアプリケーションを動的に組み立てるOSGiモデルをサポートする初期的製品を具体的に挙げている」(Baer氏)
「スタックレススタックという発想の論理的帰結として、これはわれわれの知っている一体型ミドルウェアの終わりを意味する」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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