ロケージングは1月21日、経路やエリアなどの位置情報からなるデータを、テキスト文字列に圧縮する、位置情報圧縮技術を開発し、1月16日に特許を出願したと発表した。
ロケージングによると、従来、経路やエリアなどを扱うには、データベースや外部ファイルなどの利用が必要であった。このたび、ロケージングが開発した位置情報圧縮技術では、位置情報をテキスト文字列に圧縮。これにより、QRコード、ICカード、URL文字列、低速パケット通信回線、赤外線通信など、文字数や容量の制約が厳しい媒体で、経路やエリアを扱うことが可能になる。
携帯電話やPDAなどの、処理能力の低い端末でも動作する、軽量な圧縮アルゴリズムにもかかわらず、実用上十分な圧縮効率を実現。データ内容により圧縮率は異なるが、5か所の緯度経度なら約22%に圧縮、60か所の緯度経度なら約13%に圧縮、1200か所の緯度なら約8%の圧縮を可能としている。
また、符号化、復号化とも、先頭から順にデータを追加していく方式を採用。通過経路の記録のように、時間間隔を空けて位置情報を追加していくような場合に適している。
さらに、一つの経路やエリア情報の中で、精度の異なるデータの混在が可能。精度情報も共に復元できるので、データ容量節約のために、道路情報はマップマッチングを前提に、大幅に精度を落としつつ、目的地など必要なポイントは高精度で記録して、正確さを優先する、という使い方が可能になるとしている。
現在ロケージングでは、ドキュメント整備などの製品化準備を行っており、2月初旬より、おもにGIS(地理情報システム)やLBS(位置ベース・サービス)分野での、法人向け技術ライセンス販売、および導入支援サポートの開始を予定している。
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