11月6日に中国のIT企業では百度を上回る中国市場最大の上場を果たしたB2BサイトのAlibaba.com(阿里巴巴)が、本格的に海外進出する。
日本向けにおいても既に日本語のアリババのサイトは開設されていたが、そのサイトは12月10日に「現地化」を謳ったデザインにリニューアル。アリババグループにソフトバンクが投資する一方、ソフトバンクの社外取締役に馬云(ユン・マー)氏が就任していることから、今回のサイトリニューアルもソフトバンクの協力があったという。
これにともない、アリババの首席執行官の衛哲氏は中国メディアに対し、「ソフトバンクをはじめとした提携企業とともに日本で合資企業を立ち上げ、提携企業を中心に日本にあったアリババのサービスを提供することで、日本市場に本格的に進出するだろう」とコメントした。また同氏は「(日本と同じく進出している)香港や台湾では売主が現地のアリババサイトを引っ張っているが、日本では売主と買主がともにアリババのサイトを引っ張っている印象がある」と日本市場の特徴を紹介した。
「社全体の大きな目標は登録ユーザー数を増やして収入に繋げること」と同氏は述べる。サイトの会員2500万人のうち、有料会員は僅か1%強の26万人しかいない現状を打開したいというアリババの日本における目標もまた、まずは日本に根付き、日本会員を増やすことになるだろう。
上場を機に海外進出に拍車をかける同社の向かう先は日本などの東アジア地域だけではない。たとえば12月11日には米電機大手のGeneral Electricと戦略的提携を結んだ。また同氏は「インターネットが普及していない地域において、B2Bの代理店的存在となり、会員を獲得することも考えている」とコメントした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス