IBMによると、「Lotus Symphony」のダウンロード数が今週、10万に達したという。
IBMは声明で、このダウンロード数はIBMソフトウェアの最高記録であり、「これまで「Lotus Notes」が持っていた記録を更新した」と述べる。
Lotus Symphonyは、ドキュメント、表計算、プレゼンテーションの閲覧ができる無料のオフィスソフトウェアで、「Microsoft Office」に対抗するものとなる。OpenOffice.orgのオフィスアプリケーションをベースとしており、現在ベータ版として提供されている。
無料のオープンソースパッケージを望まないユーザー向けとしては、Lotus Symphonyを統合した「Lotus Notes 8」がある。IBMによると同ソフトウェアのライセンス数は世界で1億3500万だという。IBMの製品の中で最もよく利用されているオフィス向け製品という。
IBMでコラボレーションおよびLotusソフトウェア担当ゼネラルマネージャーを務めるMike Rhodin氏は、「コラボレーション用途にドキュメントが利用される方法が大きく変わりつつある」と述べる。「今回Lotus Symphonyが多くの人に受け入れられたことで、オープンドキュメントの利用に慣れた多くの独立したユーザーを生み出すことになり、次に登場する革新的な新機能を活用しようと待ち望んでいる」(Phodin氏)
しかし、業界の中にはLotus Symphonyをそれほど高く評価しない人もいる。OpenOffice.orgのマーケティングエグゼクティブであるJohn McCreesh氏はブログで、IBMは旧版のOpenOffice.orgの利用しているため、Symphonyは「賞味期限切れ」だと記している。
McCreesh氏はブログで、「IBMのような信頼ある企業がどうして(中略)これを新しい製品として提供しようとするのだろうか?(中略)本当にこれがIBMの顧客が『新しい』ソフトウェア製品に期待することだろうか?」と問うている。
IBMは9月になってからOpenOffice.orgに参加しており、両社はそれ以来パートナー関係にある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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