内閣府はこのほど、「第5回情報化社会と青少年に関する意識調査」の結果を公表した。
調査の結果、小学生の77.4%、中学生の81.2%、高校生の88.6%がPCを使用しているとわかった。また、インターネットは、小学生58.3%、中学生68.7%、高校生74.5%が使用している。
一方、携帯電話は、小学生の31.3%、中学生の57.6%、高校生96.0%が使用していると回答。さらに小学生の27.0%、中学生の56.3%,高校生の95.5%が携帯電話でインターネットを利用していると答え、携帯電話を使用している児童のほとんどが携帯からネットにアクセスしていることがわかった。
また、インターネットで閲覧している内容では、中高生の7割近く(中学生66.8%、高校生68.5%)が「ホームページやブログを見る」と回答しており、以下は「学校の宿題」、「メール」の順。小学生では、67.2%が「学校の宿題」がもっとも多かった。
インターネット利用時に気をつけていることについての回答では、小学生の53.9%、中学生の64.0%、高校生の66.8%が「あやしげなリンクをクリックしない」と最も多く、「むやみにダウンロードしない」「暴力的、性的、反社会的な内容を含むサイトにはなるべくアクセスしない」と続いた。
一方、保護者に対する調査では、父親の37.7%、母親の40.9%が「子どもが暴力的,性的、反社会的な内容を含むサイトにアクセスすること」、父親の37.1%、母親の36.3%が「詐欺などの犯罪に巻き込まれること」と答えた。
また、有害サイトへのアクセスを防ぐ、携帯電話のフィルタリングサービスの認知度は、小学生3.5%、中学生7.1%、高校生13.8%、父親32.3%、母親16.5%といずれも低かった。さらに、使用している割合は、小学生1.2%、中学生0.8%、高校生1.1%と極めて低い利用率であることがわかった。
出会い系サイトについて、18歳未満が出会い系サイトを利用してはならないことを「知っている」と答えた割合は、小学生で18.8%、中学生で50.3%、高校生で70.5%。その一方で、18歳未満が出会い系サイトの掲示板に書き込みをして援助交際の相手を求めることが法律で禁止されており、罰せられることを「知っている」と答えたのは、小学生の11.0%、中学生の26.6%、高校生の50.0%となり、いずれも過半数を下回った。
調査は、2007年3月9〜30日の間、全国の満10歳から満29歳までの男女2468人と、満10歳から満17歳までの子を持つ保護者1145人を対象に行われた。
政府は7月10日に、「有害情報から子どもを守るための検討会」の初会合を開催する予定。その後も月1〜2回の会合で、青少年に悪影響を与える危険性があるインターネットや携帯電話などの有害情報の規制強化のための議論を続け、年内をめどに中間報告をまとめる方針だ。
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