コンピュータメーカーがトーチをデザインすることができるのか?2008年北京オリンピック組織委員会によると、答えはイエスである。同委員会は、中国に本社を置くPCメーカーであるLenovoのデザインを、オリンピックのシンボルである聖火トーチのモデルとして採用した。北京オリンピックのワールドワイドでスポンサーとなっているLenovoが米国時間4月26日午前に開いた記者会見によると、300点の応募の中から同社のデザインが選ばれたという。
Lenovoによると、トーチのデザインには、30人以上のエンジニアやデザイン専門家が参加し、10カ月が費やされたという。そうして完成した「The Cloud of Promise」という名のトーチには、現代的なデザインと伝統的な中国文化の両方が組み合わされている。同トーチは、巻物のデザインをモデルにしており(ご存知のとおり中国は紙の発祥地である)、中国伝統芸術に由来する赤漆と雲のモチーフで装飾されている。Lenovo関係者は、オリンピック聖火トーチは、同社のPCと同様に、外観の美しさと機能性の両方に配慮して設計されていると強調した。長さ28インチ(約71cm)の洗練されたトーチは、2.2ポンド(約12.7kg)と軽量である。同社は、これまでで最も技術的に高度なオリンピック聖火トーチであるとしている。
1936年から続くオリンピック大会の慣習に従い、聖火トーチはギリシャのオリンピアで点火される。2008年版のトーチはその後、3月から20カ国を回り、台湾、マカオ、香港を経て中国に入る。
Lenovoは、同社のマーケティングおよび広報活動に、オリンピックのスポンサー企業という立場とトーチのデザインを盛り込む計画である。記者会見では、Cloud of Promiseのデザインが近い将来PCのデザインに使用される可能性を示唆した。
ハイテク企業が設計したトーチではあるが、従来どおり普通の火が灯されることになる。記者会見では「内部には半導体が搭載されているのか?」という質問が上がり、会場は笑いにつつまれた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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