すでに日本の企業でもSecond Life内に空間を持ち、プロモーション活動をしている企業は多い。しかし、その取り組みはまだ不十分だと浅枝氏の目には映る。
1つは、空間を作っただけで満足してしまっている企業が多いことだ。情報を更新したり、新しいものを追加している企業は少ない。しかし、何か新しいことが起きていない場所には、ユーザーは2回以上訪れないものだ。これは現実の街やウェブサイトでも同じだと浅枝氏は指摘する。
「何も手を入れなければ、効果が出ないのは当たり前だ」
もう1つは、ウェブサイトとの連動が少ないことだ。「Second Lifeに参入している企業のうち、自社の空間に関する情報をサイト上に掲載しているところは、実はほとんどない。ユーザーが訪れたいと思っても、Second Life内に進出したことを発表したプレスリリースを探し出して、そこから場所を探さなければいけないような状態になっている」
メルティングドッツでは、日本のユーザーが抵抗感なくSecond Lifeを始められるように、専用の入会登録ページや、操作方法などが日本語で分かる「チュートリアル島」という空間を3月に公開している。今後は同様のシステムを企業が利用できるようにし、企業サイトからSecond Lifeに入会したり、その企業の空間に飛べるようにする。
「自社サイトからSecond Lifeに会員登録してもらえば、ユーザーのメールアドレスなどの情報を取れるようになる」といい、企業はより効果的なマーケティングが可能になるとした。
また、メルティングドッツではSecond Life内におけるプロモーション活動の効果測定もしている。企業の空間を訪れた人数や再訪問率、滞在時間などを計測し、企業にSecond Life内でのプロモーション効果を理解してもらう取り組みも進めている。
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