Skypeは米国時間8月31日、同社のインターネット電話サービスの利用者が、コンピュータもしくはWi-Fi接続がない状態でも電話をかけられる、新たなコードレス電話を発表した。
新発表されたPhillipsの「VoIP841」とNETGEARのコードレス電話は、ブロードバンドへの接続機能を持ち、あらかじめ「Skype」ソフトウェアを搭載している。ユーザーは、コンピュータを起動しなくても、これらを使用して電話をかけたり受けたりすることが可能になる。
eBayが所有するSkypeの製品は、ブロードバンド接続を電話回線の代わりとして利用するソフトウェアアプリケーションだ。従来ユーザーは、Skypeソフトウェアをラップトップやデスクトップにダウンロードし、ハンドセットやマイクを使って、コンピュータからインターネットを経由して電話をかけていた。
過去18カ月間にわたり、Skypeは同社のサービスが一般市場にも受け入れられるよう、その拡大に努めてきた。例えば、「SkypeIn」と「SkypeOut」は、携帯電話および普通の固定電話に電話をかけ、またそうした電話からの電話を受ける有料サービスだ。そのほか、パートナー企業との協力の下、PCに接続して使用する特別なSkypeハンドセットや、無線ブロードバンド接続を介してSkypeサービスに接続するWi-Fi電話など、Skypeサービスへの接続を容易にする製品を複数リリースしている。
31日に発表された取り組みは、こうした戦略をさらに一歩進めるものだ。
コードレス電話の登場で、Skypeサービスはますます従来の電話サービスと似たものになるが、やはりインターネット経由の通話サービスを提供しているVonageなどと同様に、同社はこれを固定電話の代替になるものではないと強調している。Skypeでは緊急電話や拡張的な緊急サービスを利用できないことが、その主な理由だ。
PhilipsおよびNETGEARのコードレス電話は、フルカラーのグラフィックディスプレイやスピーカーフォンを搭載し、連絡先リストも使えるようになっている。Philips VoIP841は今週、ベルリンで開催中の消費者家電見本市「Internationale Funkausstellung」に出品されている。本製品は年末商戦期におよそ150ドル程度で発売されるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力