MicrosoftとCreative Commonsは米国時間6月20日、Creative Commonsの著作権ライセンスを「Microsoft Office」ドキュメントに付加できるようにする無料のアドインツールをリリースした。
非営利団体のCreative Commonsが用意しているライセンスを利用すれば、コンテンツ制作者はある程度の権利を確保しつつ情報を共有できる。
現在、情報にCreative Commonsのライセンスを付加するウェブベースのツールはいくつか存在する。しかし、アプリケーション内部にライセンス選択オブションを組み込んだベンダーはMicrosoftが初めてだと、Creative Commonsの創設者でもあるスタンフォード大学ロースクールのLawrence Lessig教授は語る。
「これは、われわれにとって非常に重要な出来事だ。膨大な量の創造的な著作物がOfficeプラットフォームで作られているからだ。Creative Commonsのライセンスを適用する簡単な方法があれば、われわれのライセンスをさらに広く普及させるのに役立つだろう」と、Lessig教授は話す。
インストールしたライセンス選択アドインツールは、Officeアプリケーションのメニューに表示される。
ツールは、Creative Commonsのロゴや選択したライセンスの簡単な説明、Creative Commonsのウェブサイトへのハイパーリンクを生成する。ツールのダウンロードは、Creative Commonsのウェブサイトか「Microsoft Office Online」から可能。
MicrosoftのアシスタントゼネラルカウンセルTom Rubin氏は、MicrosoftとCreative Commonsはこれまでにもいくつかのプロジェクトで手を組んできたが、Office用ツールの提供は今までで一番重要な共同作業だと述べた。
「われわれは、作品の二次使用に関して制作者自身が意向を表明できるようにすべきだという共通の信念を持っていた。Creative Commonsが作り出してくれた素晴らしい方法で、作品を自由に共有したり、他人が再利用したりすることが可能になった」(Rubin氏)
Microsoft Officeアプリケーションのユーザーは4億人もいる、とRubin氏は話す。Microsoftは、ワシントン州レッドモンドにあるコンサルタント会社3Sharpと契約して、ツールの作成とテストを進めていた。
Office用アドインツールを利用して作られるドキュメントの第1号は、ブラジル人ミュージシャンで、現在はブラジルの文化大臣も務めるGilberto Gil氏による、グローバリゼーションをテーマにしたスピーチの記録になる予定だ。
Lessig教授は、Creative Commonsでは引き続き、動画や音声ファイルなど、他形式のコンテンツにもライセンスを適用する方法を検討していきたい、と述べた。
しかし、「Windows Media」プラットフォームのコンテンツ制作ソフトウェア用にライセンス選択ツールを作るかどうか、Microsoftはまだ決めていない、とRubin氏は言う。
「もちろん、われわれはそこに着目しているし、可能性は開かれている」と、Rubin氏は述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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