ロサンゼルス発--Microsoftは米国時間13日、次期バージョンのWindowsに組み込まれるグラフィックス処理機能を披露する目的でつくられた、無償の写真共有プログラムをリリースした。
この「Max」というソフトウェアは、Microsoftの次世代プレゼンテーション/コミュニケーションエンジンの機能を示すためのサンプルとして設計されたもので、ユーザーはデジタル写真をウェブ上で公開したり、電子メールで友人や家族に送信することが可能になる。
同プログラムは無償でダウンロードできるが、ハードウェア要件がかなり厳しく、OSはWindows XP Service Pack 2、1GHz以上で動作するプロセッサ、256Mバイトのメモリ、そしてハードディスクには200Mバイトの空き容量が要求される。さらに、快適に利用するには、2.4GHz以上のプロセッサと512Mバイト以上のメモリが必要となる。
Maxは、すでにリリースされている「Windows Presentation Framework」(開発コード名:「Avalon」)および「Windows Communications Framework」(同「Indigo」)の両ベータ版をベースにしている。Microsoftでは、AvalonとIndigoをVistaに組み込むほか、Windows XP向けにダウンロード版も用意する予定だ。
同社でWindowsを担当するグループバイスプレジデントのJim Allchinは、当地で開催中の「Professional Developers Conference」で講演を行ったが、Maxは同氏の講演のなかで披露された。Microsoftはほかにも、アパレル小売りのThe North Face向けに設計したサンプルアプリケーションを紹介した。
「皆さんは今、Vistaアプリケーションの未来を目にしたのです」(Allchin)
Allchinは講演の冒頭で、Windows 1.0で動作する「Reversi」というゲームが動くマシンのデモを行った。そして次に、ゲーム会社のCrytekが用意したWindows Vistaベースのグラフィックスをいくつか紹介した。Allchinは、CrytekではVistaとの同時発売を目指して新しいゲームを開発中だが、今見せたイメージはそのゲームのものではなく、空に浮かぶ雲やリアルな顔のイメージを見せるサンプルグラフィックスだと説明した。
同氏は簡単なデモを見せた後、「Reversiとはずいぶん違うだろう」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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