Hewlett-Packard(HP)が、Apple Computerの「iPod」を再販する契約を終了する。
当初、この契約は2004年1月に開催された「Consumer Electronics Show」で大々的に発表された。しかし、この契約は、HPから最初の製品が発表されるまで7カ月かかるなど、軌道に乗るまでに時間を要した。
HPの広報担当者Ross Campは米国時間29日、「われわれのデジタルエンターテインメント戦略に変更はない」と述べ、「iPodの再販は、その戦略に合致していないという結論に達した」と説明した。
HPはiPodの販売を終了する予定だが、実際の終了はしばらく後になる。HPは先頃、自社ブランドのiPodシリーズを発表したばかりである。iPodの販売は、「iPod」「iPod Mini」「iPod Shuffle」の在庫がなくなると予想される9月末までは継続されるだろうとCampは述べた。
Campによると、HPの「現在の計画」では、同社製のデスクトップPCやノートPCには引き続き、AppleのiTunesソフトウェアをバンドルする予定だという。
Appleとの契約により、HPは、2006年8月までiPodと競合するデジタル音楽プレイヤーを開発したり市場投入したりすることが禁じられている。
Campによると、HPは、テレビやMedia Center PCなどのデジタルエンターテインメント製品の販売は継続するという。
同契約の終了は、Appleからも発表されている。同社は声明のなかで、「HPによるiPodの販売台数は、両社間で契約が結ばれた2004年1月以降に販売された全iPodのうち、平均で5%を占めていた」ことを明らかにした。
前四半期におけるHPのiPod販売台数は全体の8%だったと、Appleは、先頃行われた業績発表の電話会議で述べていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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