Yahooは、同社が無償で提供しているウェブベースの電子メールサービスを大幅に変更し、通常の電子メールソフトに近い機能を提供する計画を進めている。同社関係者が米国時間27日夜に明らかにした。
Yahooによると、この新しいサービスでは、電子メールのキャッシュ機能が追加され、反応時間が短縮されるという。また、メッセージのプレビューや、ファイルのドラッグアンドドロップも可能になる。新サービスは、今後数週間以内に一部のユーザーの間でベータテストが行われ、それから数カ月後に一般提供されることになると、YahooのEthan Diamond(電子メール製品担当ディレクター)は述べている。
Yahooの電子メールサービス利用者は、新バージョンに切り替えるか、現行バージョンを使い続けるかを選択できるほか、両方を併用することも可能になる。この新サービスは、現時点ではInternet ExplorerとFirefoxでしか動作しないが、今後他のブラウザをサポートする計画もあるという。
この新サービスは、Yahooが2004年7月に買収したOddpostの技術と専門知識をベースに開発されたもので、同社にとっては1997年にウェブメールサービスを開始して以来最も重要な変更になると、Diamondは述べている。
新サービスではこのほかに、メッセージのヘッダ部分や本文、添付ファイルを素早く検索できる機能や、別々のウィンドウを開いて複数のメッセージを同時に読める機能なども追加される。さらに、特定のフォルダ内にあるすべてのメッセージのヘッダをスクロールしながら見られる機能も追加され、いちいちメッセージを開く必要がなくなる。
加えて、新バージョンでは電子メールアドレスの自動補完機能も追加されるほか、マウスの右ボタンをクリックしてメニューを呼びだしたり、標準的なキーボードショートカットも使えるようになる。
最も目立つ変更箇所としては、プレビュー枠や、電子メールのローカルキャッシュ機能の追加が挙げられる。また、同サービスの表示ページには複数の広告が掲載されるが、そのうち大型の広告欄は、メッセージが選択された場合にプレビューペインとして使われる。
なお、無料で利用できるストレージ容量は1Gバイトで現行サービスと変わらない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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