総務省が第3世代携帯電話向けに新たに配分する予定の2GHz帯に対して、ウィルコムが周波数の割当申請を検討していることが6月21日、明らかになった。現在のPHSよりも高速化が可能な技術を採用し、携帯電話事業者との競争に備える。
ウィルコムは具体的な採用予定の技術を明らかにしていないが、通信速度は数十Mbpsになる見通しだ。現行の1.9GHz帯でも、新たな変調方式を使うことで通信速度を1Mbps程度にまで高速化する計画だが、「5〜10年後のサービスを考えたとき、新たな技術を利用する必要があると考えた。ここで2GHz帯を利用することを検討している」(ウィルコム広報)という。
総務省は2GHz帯を新しい方式のTDD(時分割複信)方式を使う新規事業者1社に15MHz幅を割り当てる。PHSはTDD方式を利用しているため、申請可能とウィルコムは判断した模様だ。なお、2GHz帯はマルチメディア総合研究所の子会社でTD-CDMA方式を使った携帯電話事業を計画しているアイピーモバイルが割り当てを希望している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス