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日立がデータ運搬時の事故を防ぐセキュリティソフトを出荷

日川佳三(編集部)2005年04月01日 16時25分

 日立製作所は4月1日、光磁気ディスクを使ったデータの運搬の際に、データファイルを別媒体に分割して保存することでセキュリティを確保するシステム「モバイル割符model M」を出荷する。

 モバイル割符model Mは、セキュリティ上重要なデータを2分割し、光磁気ディスクなどの外部記憶媒体と、同システム専用のUSB接続型フラッシュメモリの両方に保存する。両者が揃わない限り、つまり光磁気ディスクだけ持っていてもフラッシュメモリがない限り、元のデータを復元できない仕組みである。

 データを分割/復元するアプリケーションは専用のUSB接続型フラッシュメモリに搭載してあり、パソコンと接続することによって自動起動する。フラッシュメモリは、データ容量によって、256Mバイト、512Mバイト、1Gバイトの3種類を用意した。

 同社が出荷した従来のモバイル割符は、ノートPCが内蔵するディスクとUSB接続型フラッシュメモリにデータを2分割するソフトだった。今回、新たに内蔵ディスクではなく、データをアーカイブして持ち歩く外部ストレージをデータ媒体の対象に加えた。

 稼働OSはWindows 2000 Professional以降。価格は、アプリケーションを内蔵した256Mバイト容量のフラッシュメモリ1個と10ユーザー・ライセンスから成る基本セットが税抜きで24万9000円から。

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