USレッチェ
USレッチェ | ||||
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原語表記 | Unione Sportiva Lecce S.p.A. | |||
愛称 |
Giallorossi (黄と赤), Salentini (サレント人), Lupi (狼) | |||
クラブカラー |
黄色 赤 紺色 | |||
創設年 | 1908年 | |||
所属リーグ | セリエA | |||
所属ディビジョン | 1部(2024-25) | |||
昨季リーグ順位 | 14位(2023-24) | |||
ホームタウン | レッチェ | |||
ホームスタジアム |
スタディオ・ヴィア・デル・マーレ | |||
収容人数 | 40,670 | |||
代表者 | サヴェリオ・スティッキ・ダミアーニ | |||
監督 | ルーカ・ゴッティ | |||
公式サイト | 公式サイト | |||
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■テンプレート(■ノート)■サッカークラブPJ |
ウニオーネ・スポルティーヴァ・レッチェ(Unione Sportiva Lecce S.p.A.)は、イタリア・レッチェを本拠地とするサッカークラブ。2024-25シーズンはセリエAに所属。
概要
[編集]1908年3月15日、スポルティング・クラブ・レッチェ(Sporting Club Lecce)として創立。1927年9月16日に現在のウニオーネ・スポルティーヴァ・レッチェへと改称している。
セリエA初昇格は、1985-86シーズンで、過去最高順位は1988-89シーズンに記録した9位。その後もセリエAとセリエBを毎年のように降格と昇格を繰り返していた。
デリオ・ロッシ監督に率いられた2003-04シーズンにセリエAに再昇格し、エルネスト・チェバントンを中心に若手主体の編成で昇格組ながらも10位と大躍進した。続く2004-05シーズンもロッシ監督の師匠に当たるズデネク・ゼーマン監督に率いられ、失点を恐れない攻撃サッカーを魅了し、一桁順位にまでは届かなかったものの、このシーズンも10位と余裕でセリエA残留を勝ち取った。しかし2005-06シーズンは一転、ゼーマン監督が去り、スタイルも大きく異なったチームは一気に下降線を辿り、19位に終わりセリエB降格が決定した。
2011年5月15日、セリエA第37節ASバーリ戦にて、2-0の勝利を収め、セリエA残留を決める。しかし、後に降格の決まっていたバーリに対して、レッチェが八百長を働きかけていた事が発覚し、当時バーリに所属していたDFアンドレア・マジエッロは意図的にオウンゴールを入れた事を認め、逮捕された。レッチェは八百長に関わった事により、シーズン終了後にレガ・プロ・プリマ・ディヴィジオーネ(3部)へ降格。この八百長にはシンガポールのマフィアが仕組んだ事が判明している。なお、バーリサポーターである弁護士らが起こしていた訴訟を受けて、バーリ裁判所はこの試合を観戦していた観客にチケット価格の10倍にあたる金額を払い戻すという異例の判決を下した[1][2]。
1985-86シーズンのセリエA初昇格以降で15回の昇降格を繰り返している。とりわけ1990年代は、1995-96シーズンでのセリエC1に属していた時期を含む毎年のように昇降格を経験した。
セリエAに留まることを目標にするエレベータークラブである[3]。
タイトル
[編集]国内タイトル
[編集]- セリエB
- 2009-10, 2021-22
- セリエC
- 1945-46, 1975-76, 1995-96, 2017-18
- コッパ・イタリア・セリエC
- 1975-76
国際タイトル
[編集]- なし
過去の成績
[編集]シーズン | リーグ戦 | コッパ・イタリア | ||||||||
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ディビジョン | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 点 | 順位 | ||
2000-01 | セリエA | 34 | 8 | 13 | 13 | 40 | 54 | 37 | 13位 | ベスト16 |
2001-02 | 34 | 6 | 10 | 18 | 36 | 56 | 28 | 16位 | 2回戦敗退 | |
2002-03 | セリエB | 38 | 15 | 18 | 5 | 46 | 33 | 63 | 3位 | GS敗退 |
2003-04 | セリエA | 34 | 11 | 8 | 15 | 43 | 56 | 41 | 10位 | GS敗退 |
2004-05 | 38 | 10 | 14 | 14 | 66 | 73 | 44 | 11位 | ベスト16 | |
2005-06 | 38 | 7 | 8 | 23 | 30 | 57 | 29 | 18位 | 1回戦敗退 | |
2006-07 | セリエB | 42 | 17 | 7 | 18 | 56 | 53 | 58 | 9位 | 1回戦敗退 |
2007-08 | 42 | 23 | 14 | 5 | 70 | 29 | 83 | 3位 | 1回戦敗退 | |
2008-09 | セリエA | 38 | 5 | 15 | 18 | 37 | 67 | 30 | 20位 | 3回戦敗退 |
2009-10 | セリエB | 42 | 20 | 15 | 7 | 66 | 47 | 75 | 1位 | 3回戦敗退 |
2010-11 | セリエA | 38 | 11 | 8 | 19 | 46 | 66 | 41 | 17位 | 4回戦敗退 |
2011-12 | 38 | 8 | 12 | 18 | 40 | 56 | 36 | 18位 | 3回戦敗退 | |
2012-13 | セリエC・ジローネA | 32 | 18 | 7 | 7 | 56 | 34 | 61 | 2位 | 3回戦敗退 |
2013-14 | セリエC・ジローネB | 32 | 19 | 4 | 9 | 51 | 30 | 61 | 3位 | 3回戦敗退 |
2014-15 | セリエC・ジローネC | 38 | 20 | 7 | 11 | 50 | 32 | 67 | 6位 | 2回戦敗退 |
2015-16 | 34 | 17 | 12 | 5 | 46 | 28 | 63 | 3位 | 2回戦敗退 | |
2016-17 | 38 | 21 | 11 | 6 | 62 | 36 | 74 | 2位 | 3回戦敗退 | |
2017-18 | 36 | 21 | 11 | 4 | 53 | 30 | 74 | 1位 | 3回戦敗退 | |
2018-19 | セリエB | 36 | 19 | 9 | 8 | 66 | 45 | 66 | 2位 | 3回戦敗退 |
2019-20 | セリエA | 38 | 9 | 8 | 21 | 52 | 85 | 35 | 18位 | 4回戦敗退 |
2020-21 | セリエB | 38 | 16 | 14 | 8 | 68 | 47 | 62 | 4位 | 3回戦敗退 |
2021-22 | 38 | 19 | 14 | 5 | 59 | 31 | 71 | 1位 | ベスト16 | |
2022-23 | セリエA | 38 | 8 | 12 | 18 | 33 | 46 | 36 | 16位 | 1回戦敗退 |
2023-24 | 38 | 8 | 14 | 16 | 32 | 54 | 38 | 14位 | 2回戦敗退 |
現所属メンバー
[編集]- セリエA 2023-2024シーズン基本フォーメーション(4-3-3)
- 2024年9月10日現在[4]
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
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※括弧内の国旗はその他保有国籍、もしくは市民権、星印はEU圏外選手を示す。
レンタル移籍
[編集]- in
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
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- out
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
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歴代監督
[編集]- ネド・ソネッティ 1993-1994, 1997-1999
- ジャンピエロ・ヴェントゥーラ 1995-1997
- アルベルト・カヴァジン 1999-2002
- デリオ・ロッシ 2002-2004
- ズデネク・ゼーマン 2004-2005, 2006
- アンジェロ・グレグッチ 2005
- シルヴィオ・バルディーニ 2005-2006
- ジュゼッペ・パパドプーロ 2006-2008
- マリオ・ベレッタ 2008-2009.3
- ルイジ・デ・カーニオ 2009.3-2011
- エウゼビオ・ディ・フランチェスコ 2011
- セルセ・コズミ 2011-2012
- フランコ・レルダ 2012-2013
- アントニオ・トマ 2013
- エリオ・グスティネッティ 2013
- フランチェスコ・モリエーロ 2013
- パスクアーレ・パダリーノ 2016-2017
- ファビオ・リヴェラーニ 2017-2020
- エウジェニオ・コリーニ 2020-2021
- マルコ・バローニ 2021-2023
- ロベルト・ダヴェルサ 2023-2024
- ルーカ・ゴッティ 2024-
歴代所属選手
[編集]GK
[編集]- アントニオ・キメンティ 1999-2002
- マルコ・アメリア 2003
DF
[編集]- フランコ・カウジオ 1964-1965, 1985-1986
- マッシモ・オッド 1997-1998, 2011-2012
- マッテオ・フェラーリ 1998-1999
- ダリオ・ダイネッリ 2000-2001
- ゲオルゲ・ポペスク 2001-2002
- チェーザレ・ボヴォ 2002-2004
- マルコ・カッセッティ 2003-2006
- アンドレア・エスポージト 2003-2009, 2011-2013
- スレイマン・ディアムテーヌ 2004-2012
- ジャメル・メスバフ 2009-2012
- ジュリオ・ドナーティ 2010-2011, 2019-2020
- ヒルベルト・マルティネス 2013-2015
MF
[編集]- アントニオ・コンテ 1985-1991
- フランチェスコ・モリエーロ 1986-1992
- マジーニョ 1990-1991
- セルゲイ・アレイニコフ 1990-1992
- レナト・オリーヴェ 1993-1996
- ジュゼッペ・ジャンニーニ 1998-1999
- クラス・インゲソン 2001
- クリスティアン・ダニエル・レデスマ 2001-2006
- マルコ・ドナデル 2002-2003
- エジーニョ 2009-2010
- カルロス・グロスミュラー 2010-2012
- フアン・クアドラード 2011-2012
FW
[編集]- ペドロ・パスクリ 1985-1992
- ルイス・カルロス・トッフォリ 1993
- クリスティアーノ・ルカレッリ 1999-2001
- エルネスト・ハビエル・チェバントン 2000-2001, 2010-2011, 2012-2013
- アクセル・コナン 2000-2006
- ミルコ・ヴチニッチ 2001-2006
- ヴァレリ・ボジノフ 2001-2004, 2005
- サシャ・ビェラノヴィッチ 2004-2005
- パブロ・ダニエル・オスヴァルド 2006-2007
- ホセ・カスティージョ 2008-2009
- ダビド・ディ・ミケーレ 2011-2012
- ルイス・ムリエル 2011-2012
- ハリス・セフェロヴィッチ 2012
- ファブリツィオ・ミッコリ 2013-2015
脚注
[編集]- ^ イタリアで異例の判決 八百長試合観戦のファンにチケット代金の10倍を払い戻しGoal.com
- ^ 再びの八百長問題でセリエAに激震。ユーロにも大打撃で今後の展開は? NumberWeb
- ^ 後藤 2000 50頁
- ^ “Prima Squadra 2024-25”. U.S. Lecce - Sito ufficiale. 2024年9月10日閲覧。
参考文献
[編集]- 後藤 健生『ヨーロッパ・サッカーの源流へ―プレミア、セリエA、フランスリーグ取材ノートから』双葉社、2000年。ISBN 978-4575291391。