西能登呂岬
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西能登呂岬(にしのとろみさき)は、樺太最南端に位置する岬。ロシアでの名称はクリリオン岬(露:Мыс Крильон)である。西側は日本海、東側は亜庭湾(アニワ湾)に面している。宗谷海峡を挟み43 km南側には北海道の宗谷岬が対峙している。
概説
[編集]- 灯台は1881年、日露戦争以前にロシアが建設したものであった。日本海軍が接収し、当初は近藤岬燈台と呼称[1]。
- 樺太の日本統治時代、西能登呂岬は樺太留多加郡能登呂村と本斗郡好仁村に跨っていた。
- 沖合の南8海里には二丈岩がある。
- この岬と北海道の宗谷岬を結ぶ線が、国際水路機関の定める日本海とオホーツク海の境界となっている[2]。この境界線の規定は2004年12月10日より実施されたもので、それ以前は北海道の野寒布岬と樺太(サハリン)の宗仁岬(クズネツォバ岬)を結ぶ線が境界であった[2]。
気候
[編集]西能登呂岬(1991 - 2020)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
日平均気温 °C (°F) | −5.7 (21.7) |
−5.9 (21.4) |
−2.3 (27.9) |
1.9 (35.4) |
5.4 (41.7) |
9.3 (48.7) |
13.6 (56.5) |
16.2 (61.2) |
14.5 (58.1) |
9.5 (49.1) |
2.6 (36.7) |
−3.2 (26.2) |
4.7 (40.5) |
降水量 mm (inch) | 83 (3.27) |
63 (2.48) |
53 (2.09) |
47 (1.85) |
53 (2.09) |
56 (2.2) |
97 (3.82) |
102 (4.02) |
98 (3.86) |
81 (3.19) |
72 (2.83) |
90 (3.54) |
895 (35.24) |
[要出典] |
周辺
[編集]脚注
[編集]- ^ “コラムNo.1【 明治の燈台建設と東アジア 】|公文書にみる明治日本のアジア関与 -対外インフラと外政ネットワーク-”. www.jacar.go.jp. アジア歴史資料センター. 2021年1月7日閲覧。
- ^ a b 「日本海とオホーツク海の境界変更」『最北ネット』第36号、稚内海上保安部、2005年2月25日、2023年5月27日閲覧。
関連項目
[編集]- 亜庭湾 (アニワ湾)
- 宗谷海峡 (ラ・ペルーズ海峡)
- 中知床岬 (アニワ岬)
- 二丈岩 (カーメニ・オパースノスチ岩)
- 能登呂半島 (クリリオンスキー半島)
- 西能登呂岬灯台(露:Маяк Крильон)