福岡正夫
表示
人物情報 | |
---|---|
生誕 |
1924年7月7日 日本 東京都 |
死没 |
2023年7月20日(99歳没) 日本 東京都 |
出身校 |
慶應義塾大学 学士 (1947年) 慶應義塾大学 博士 (1980年) |
学問 | |
研究分野 | 経済学 |
研究機関 | 慶應義塾大学 |
指導教員 | 千種義人 |
博士課程指導学生 | 丸山徹 |
称号 | 慶應義塾大学名誉教授 |
主な受賞歴 |
慶應義塾賞(1965年) 日経・経済図書文化賞(1979年) 紫綬褒章(1990年) 勲二等瑞宝章(1996年) |
福岡 正夫(ふくおか まさお、1924年7月7日[1] - 2023年7月20日)[2][3]は、日本の経済学者。慶應義塾大学名誉教授[4]、宇都宮共和大学名誉教授[2]。
経歴
[編集]1924年に東京都に生まれる[2]。第一東京市立中学を経て1947年に慶應義塾大学経済学部を卒業。卒業後、慶應義塾大学経済学部助手に就任[4]。1952年に助教授、1960年に教授に昇任[4]。1953年から1955年までハーバード大学、1966年から1968年までケンブリッジ大学で在外研究を行った[4]。1990年に慶應義塾大学を定年退職、同名誉教授[4]。その後、創価大学教授・関東学園大学教授・那須大学(現・宇都宮共和大学)教授を歴任[5]。1977年から1979年まで理論・計量経済学会会長を務めた[4]。
教育面にも力を入れ、福島大学、新潟大学、東京大学、北海道大学、東北大学、大阪大学、新潟大学、早稲田大学、琉球大学、九州大学で非常勤講師として教壇に立った[4]。1975年から数年にわたって大蔵省(現財務省)の経済理論研修、1980年から数年にわたって日本銀行経済理論研修でも講師を務めた[4]。
経済学を専門とする傍ら蝶の研究と収集、クラシック音楽・ウィーン世紀末藝術に関する執筆や講演なども多く行なった[3]。福岡ゼミの2023年のOB・OG会が同年の7月に開催された際は、はじめて福岡が欠席し、その2週間後に99歳で逝去した[3]。
著作
[編集]著書
[編集]- 『経済原論 ミクロ分析 基礎講座シリーズ』(日本経済研究センター、1966)
- 『経済学の考え方』(泉文堂、1978)
- 『一般均衡理論』(創文社、1979)
- 『均衡理論の研究』(創文社、1985)
- 『ゼミナール経済学入門』(日本経済新聞社、1986)
- 『貨幣と均衡』(創文社、1992)
- 『経済学と私』(創文社、1994)
- 『ケインズ』(東洋経済新報社、1997)
- 『歴史のなかの経済学 一つの評伝集』(創文社、1999)
- 『均衡分析の諸相』(岩波書店、2007)
- 『経済学わが道』(慶應義塾大学出版会、2011)
編著
[編集]- 『経済学の潮流』(日本評論社、1974)
共編著
[編集]- (千種義人)『厚生経済学の理論』(壮文社、1949)
- (荒憲治郎)『経済学』(有斐閣双書、1965)
- (安井琢磨・熊谷尚夫)『経済学全集 9 第2版 近代経済学の理論構造』(筑摩書房、1977)
- (鈴木淑夫)『危機の日本経済』(NTT出版、2009)
翻訳
[編集]- (O・ランゲ)『価格伸縮性と雇傭』(安井琢磨共訳、東洋経済新報社、1953)
- (ロバート・M・ソロー)『資本理論と経済成長』(川又邦雄共訳、竹内書店、1965)
- (ロバート・M・ソロー)『資本成長技術進歩』(神谷伝造・川又邦雄共訳、竹内書店、1970)
- (ジョン・ヒックス)『資本と成長』(安井琢磨共訳、岩波書店、1970)
- (ポール・サムエルソン)『経済学と現代』(日本経済新聞社、1972)
- (アロー・ハーン)『一般均衡分析』(川又邦雄共訳、岩波書店、1976)
- (マーク・ブローグ)『ケンブリッジ革命』(松浦保共訳、東洋経済新報社、1977)
- (ジャッフェ)『ワルラス経済学の誕生』(安井琢磨共編訳、日本経済新聞社、1977)
- (ロバート・M・ソロー)『資本理論と収益率 改訂』(川又邦雄共訳、竹内書店新社、1988)
- (ロバート・ギボンズ)『経済学のためのゲーム理論入門』(須田伸一共訳、創文社、1995)
- (J-M.グランモン)『貨幣と価値 古典派・新古典派貨幣理論の再考察』(創文社、2001)
- (J・A・シュンペーター)『経済分析の歴史』(東畑精一共訳、岩波書店、2005-06)