桃月庵白酒
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桃月庵 白酒(とうげつあん はくしゅ)は落語の名跡。当代は三代目を称する。当代以前に名乗った人物は2人確認されている。
三代目 Tôgetsuan Hakusyu the 3rd | |
桃月庵白酒定紋のひとつ「裏梅」 | |
本名 | |
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生年月日 | 1968年12月26日(55歳) |
出身地 | 日本・鹿児島県 |
師匠 | 六代目五街道雲助 |
弟子 | 桃月庵こはく 桃月庵白浪 桃月庵黒酒 桃月庵ぼんぼり |
名跡 | 1. 五街道はたご (1992年 - 1995年) 2. 五街道喜助 (1995年 - 2005年) 3. 三代目桃月庵白酒 (2005年 - ) |
出囃子 | 江戸 |
活動期間 | 1992年 - |
活動内容 | 落語家 |
所属 | 落語協会 |
公式サイト | 桃月庵白酒公式ウェブサイト |
受賞歴 | |
1999年 北とぴあ若手落語家競演会奨励賞 2005年 第10回林家彦六賞 2011年 平成22年度国立演芸場花形演芸大賞 2011年 平成22年度彩の国落語大賞 | |
備考 | |
落語協会理事 (2020年 - ) | |
三代目 桃月庵 白酒(1968年12月26日 - )は落語協会に所属する落語家、同協会理事。本名∶愛甲 尚人。鹿児島県鹿児島市出身。出囃子は「江戸」、紋は『裏梅』、『葉付き三ツ桃』。
経歴
[編集]1968年 肝属郡南大隅町(旧根占町)で生まれる。1987年3月に鹿児島県立鶴丸高等学校卒業。早稲田大学落語研究会に勧誘され入部した際、落語に興味を持つ。1992年4月に早稲田大学社会科学部中退、五街道雲助に弟子入り。前座名は「五街道はたご」。1992年6月に上野鈴本演芸場で初高座。
2005年9月に、三遊亭丈二、三遊亭金也、橘家圓十郎、林家すい平(後廃業)と共に真打に昇進、三代目桃月庵白酒を襲名する。
2021年1月、鈴本演芸場・新宿末広亭の二之席出演中の1月16日に発熱[1]。新型コロナウイルスのPCR検査を受け、19日夜に陽性を確認[2]、自宅療養の後回復。2月7日のソニーミュージックダイレクトによる生配信ライブ「白酒のキモチ~コロナからの帰還編(仮)~」で復帰した。
2022年7月、鈴本演芸場・浅草演芸ホール下席出演中に新型コロナウイルス濃厚接触者となったため26日以降出演を自粛、28日に陽性確認[3]。自宅療養の後回復、8月10日のソニーミュージックダイレクトによる生配信ライブ「桃月庵白酒WEBラジオ第146回『白酒のキモチ~裏を返すは男の矜持SP(仮)~』」で復帰した[4]。
2021年から三遊亭白鳥・林家彦いちと全国のホール落語での公演を中心としたユニット「落語三銃師」を結成している。
芸歴
[編集]役職
[編集]- 2020年∶落語協会理事に就任
演目
[編集]古典
[編集]廓噺
[編集]新作
[編集]受賞歴
[編集]- 1999年2月 北とぴあ若手落語家競演会奨励賞 受賞
- 2005年5月 第10回 林家彦六賞受賞
- 2008年3月 花形演芸大賞「銀賞」 受賞
- 2010年3月 花形演芸大賞「金賞」 受賞
- 2011年 平成22年度国立演芸場花形演芸大賞受賞。平成22年度彩の国落語大賞受賞
- 2018年3月 芸術選奨文部科学大臣新人賞 受賞
メディア
[編集]テレビ
[編集]- 古畑任三郎season3 若旦那の犯罪1999年4月13日 (フジテレビ) 若手落語家役
- 噺家が闇夜にコソコソ(特番:2013年12月29日、レギュラー放送:2014年4月1日 - 、フジテレビ)
- ザ・ノンフィクション(フジテレビ)
- 奇跡の江戸絵師〜筆一本で未来に挑む〜(2015年3月28日 - 、ナレーター、テレビ東京)
- 超入門!落語 THE MOVIE(2016年10月26日・2017年8月15日・2017年10月5日、噺家、NHK)
- 語落(2020年6月6日、フジテレビ)「茗荷宿」
- 御法度落語 おなじはなし寄席!(2021年1月30日、BS朝日)「だくだく」
映画
[編集]- ももいろそらを - 印刷屋のおやじ 役
- ぼんとリンちゃん - 会田直人 役
- 逆光の頃(2017年) - みことの父 役
- ツユクサ(2022年4月、東京テアトル)[5] - 菊島純一郎 役
- 二つ目物語(2022年)- 「上席 貧乏昇進」にて居酒屋店主 役
ラジオ
[編集]- 高田文夫のラジオビバリー昼ズ(2022年5月13日、ニッポン放送)
ネットラジオ
[編集]- 桃月庵白酒の「白酒のキモチ」(2014年9月1日~、otonano(ソニーミュージックダイレクト))*馬場憲一(ざぶとん亭風流企画)と共演。
ウェブテレビ
[編集]CD
[編集]- 『五街道喜助改メ桃月庵白酒』(ワザオギ・コレカラ)
- 『桃月庵白酒1』(ワザオギ)
- 『毎日新聞落語会 桃月庵白酒』(Sony Music Direct)
- 『桃月庵白酒2』(ワザオギ)
DVD
[編集]- 『ワザオギ落語会VOL.1』(WZBR-0001)
- 「壺算」を収録
- 『ワザオギ落語会VOL4』(WZBR-0004)
- 「転宅」を収録
著書
[編集]- 『白酒ひとり壺中の天 火焔太鼓に夢見酒』(白夜書房 落語ファン倶楽部新書、2013年9月)ISBN 978-4864940047
- 『桃月庵白酒と落語十三夜』桃月庵白酒(著)杉江松恋(聞き手)(KADOKAWA、2016年8月)ISBN 9784041043172
- 『古典と新作らくご絵本 ぬけすずめ―古典落語「抜け雀」より』桃月庵 白酒(文)nakaban(絵)ばば けんいち(編)(あかね書房、2016年5月)ISBN 9784251095060
共著・ほか
[編集]- 『古典落語 知っているようで知らない話のツボ』(竹書房、2016年3月)ISBN 9784801906440
- 『十八番の噺―落語家が愛でる噺の話』(フィルムアート社、2017年9月)ISBN 9784845917020
- 広瀬和生『噺家のはなし』(小学館、2012年5月)ISBN 9784093882514
- 広瀬和生『僕らの落語』(淡交新書、2016年11月)ISBN 9784473041289 *春風亭一之輔との対談収録。
- 広瀬和生『この落語家に訊け!』(アスペクト、2010年2月)ISBN 9784757217416
弟子
[編集]二ツ目
[編集]前座
[編集]- 桃月庵ぼんぼり
脚注
[編集]- ^ “落語協会最高顧問81歳・鈴々舎馬風と真打ち・桃月庵白酒がコロナ感染”. スポーツ報知. (2021年1月21日)
- ^ “1/16桃月庵白酒公演 出演者PCR検査陽性のご報告(第一報)”. 株式会社オトノワ. 2021年2月2日閲覧。
- ^ 落語協会 (2022年7月28日). “新型コロナウイルス感染について”. 2022年9月2日閲覧。
- ^ ソニーミュージック落語レーベル「来福」(@Raifuku_Label) (2022年8月5日). “【生配信決定!8/10(水)よる21:00~‼】”. twitter. 2022年9月1日閲覧。
- ^ “映画「ツユクサ」に滝川鯉昇と桃月庵白酒が出演した理由 平山監督「噺家は存在感に味がある」”. 東京スポーツ (2022年5月10日). 2022年5月14日閲覧。
- ^ Inc, Natasha (2020年4月30日). “5時間の「ABEMA寄席」に柳家さん喬、入船亭扇遊、林家彦いち、隅田川馬石ら(コメントあり)”. お笑いナタリー. 2020年5月1日閲覧。
- ^ “桃月庵こはく(芸人紹介・落語協会公式)”. 2018年3月21日閲覧。
- ^ “桃月庵白浪(芸人紹介・落語協会公式)”. 2018年3月21日閲覧。
参考文献
[編集]- 『古今東西落語家事典』(平凡社、1989年)
関連人物
[編集]- 三遊亭白鳥 - 名前に「白」がある同士で、2010年より「Wホワイト落語会」という二人会を定期的に開催している。
外部リンク
[編集]- 桃月庵白酒公式ウェブサイト
- 桃月庵白酒 - 落語協会
- 桃月庵白酒 (@tougetuan) - X(旧Twitter)
- 桃月庵白酒 - ソニー・ミュージックレーベルズ
- 桃月庵白酒 - 日本コロムビア
- 桃月庵白酒インタビュー「“気付く”という言葉に集約されている」