日本信託銀行
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日本信託銀行(にっぽんしんたくぎんこう)
- 株式会社日本信託銀行 - 1920年に大阪株式取引所の機関銀行として設立。設立に際しては北浜信託を買収すると共に、破綻した増田ビルブローカー銀行の一部業務を継承。しかし石井定七の投機失敗による損失処理から、1924年に大幅減資を行うとともに藤本證券の支援を受ける。その後1943年12月27日に藤本證券と合併して、大和證券(現・株式会社大和証券グループ本社)を創立すると同時に、銀行業務を安田銀行(現・みずほ銀行)に営業譲渡した[1]。
- 日本信託銀行株式会社(NIPPON TRUST BANK LIMITED) - 1927年に東京川崎財閥下で川崎信託として設立され、戦後の財閥解体に伴い日本信託と改称。1947年に母体の第百銀行を吸収していた三菱銀行から資金援助を受け当名称へ改称した。1968年、三億円事件が発生。1994年にバブル経済崩壊で生じた不良債権により経営危機に陥り、自主再建を断念して三菱銀行が子会社化(約60%強出資・平野友明が社長就任)した。そして3年後の1997年、安田信託銀行(現・みずほ信託銀行)の経営危機を受けて東京三菱銀行の完全子会社となった。2001年4月にMTFGへの株式移転を経て 2001年10月1日に三菱信託銀行(現・三菱UFJ信託銀行)に吸収合併され解散した。2001年にMTFG子会社に異動。尚、後身となる三菱UFJフィナンシャル・グループ各社のCIマークに酷似したマークを使用していたこともある。
脚注
[編集]- ^ 参考資料:富士銀行八十年史編纂委員会編 『富士銀行80年史』 富士銀行、 1960年