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上富良野駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
上富良野駅
駅舎(2022年6月)
かみふらの
Kami-Furano
F38 美馬牛 (9.1 km)
(4.5 km) 西中 F40
地図
所在地 北海道空知郡上富良野町中町1丁目1
北緯43度27分50.81秒 東経142度28分7.56秒 / 北緯43.4641139度 東経142.4687667度 / 43.4641139; 142.4687667座標: 北緯43度27分50.81秒 東経142度28分7.56秒 / 北緯43.4641139度 東経142.4687667度 / 43.4641139; 142.4687667
駅番号 F39
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 富良野線
キロ程 39.7 km(旭川起点)
電報略号 カノ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
347人/日(降車客含まず)
-2017年-
開業年月日 1899年明治32年)11月15日[1]
備考
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上富良野駅(かみふらのえき)は、北海道空知郡上富良野町中町1丁目1にある北海道旅客鉄道(JR北海道)富良野線事務管理コードは▲121705[4]駅番号F39。かつては急行列車の停車駅でもあった。

歴史

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1977年の上富良野駅と周囲約750m範囲。下が富良野方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
  • 1899年(明治32年)11月15日北海道官設鉄道十勝線美瑛駅 - 当駅間開業にともない開業[1]一般駅[1]
  • 1900年(昭和33年)8月1日:当駅 - 下富良野駅(現在の富良野駅)間延伸開業。
  • 1905年(明治38年)4月1日鉄道作業局に移管[1]
  • 1909年(明治42年)10月12日:所属路線が釧路線に改称。
  • 1913年(大正2年)11月10日:所属路線が富良野線に改称。
  • 1931年昭和6年)7月:駅前倉庫への放火により、貨物庫・下り乗降場・待合室・公衆便所を全焼。このほか市街15棟を焼く[5]
  • 1933年(昭和8年)6月:駅前の料理店への放火により駅前で13棟全焼の火災。駅本屋・物置・公衆便所を焼失[5]
  • 1949年(昭和24年)6月1日公共企業体である日本国有鉄道に移管。
  • 1982年(昭和57年)11月15日:貨物扱い廃止[1]
  • 1984年(昭和59年)2月1日荷物扱い廃止[1]
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる[1]
  • 2022年令和4年):上富良野町が令和4年度の当初予算に当駅の改修費用を計上し、秋の改修開始を目指したが[6]、同年9月まで改修開始が困難となり[7]、実質的に頓挫した。
    • 改修は同町が舞台の三浦綾子原作の小説「泥流地帯」を、町と協定を結んだ制作会社により映画化する計画に関連し、当駅をロケ地とする計画であったことによるもの[6]。製作会社による制作開始が停滞し改修に入れず[7]、その後同年11月に町は制作会社との協定を解消した[8]

駅構造

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2面2線の相対式ホームを持つ地上駅。ホーム間の移動は跨線橋を使う[9]

北海道ジェイ・アール・サービスネットが駅業務を受託する業務委託駅であり[2]みどりの窓口が設置されている[3]。構内には当地の名物でもあるラベンダーが植えられ、季節にはその花を見ることが出来る[10]

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1992年(平成04年) (709.0) [9] 1日平均乗降客数1,418人
1993年(平成05年) 222,650 610 [11]
1994年(平成06年) 215,350 590
1995年(平成07年) 202,210 554
1996年(平成08年) 199,104 544
1997年(平成09年) 178,850 490
1998年(平成10年) 160,965 441
1999年(平成11年) 155,490 426
2000年(平成12年) 152,988 418
2001年(平成13年) 147,460 404
2002年(平成14年) 136,510 374
2003年(平成15年) 137,605 377
2004年(平成16年) 128,845 353
2005年(平成17年) 132,130 362
2006年(平成18年) 124,065 339
2007年(平成19年) 124,465 341
2008年(平成20年) 127,385 349
2009年(平成21年) 127,750 350
2010年(平成22年) 127,750 350
2011年(平成23年) 124,100 340
2012年(平成24年) 128,480 352
2013年(平成25年) 126,290 346
2014年(平成26年) 121,545 333
2015年(平成27年) 119,355 327
2016年(平成28年) 126,290 346 287.0 [11][JR北 1]
2017年(平成29年) 126,655 347 280.8 [11][JR北 2]
2018年(平成30年) 275.0 [JR北 3]
2019年(令和元年) 269.2 [JR北 4]
2020年(令和02年) 260.8 [JR北 5]
2021年(令和03年) 247.4 [JR北 6]
2022年(令和04年) 237.6 [JR北 7]
2023年(令和05年) 228.4 [JR北 8]

駅周辺

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大きな市街地がある。上富良野町の中心駅。

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
富良野線
美馬牛駅 (F38) - 上富良野駅 (F39) - *西中駅 (F40) - (ラベンダー畑駅 (F41) - 中富良野駅 (F42)
*:一部の列車は西中駅を通過する。

脚注

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出典

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  1. ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、886-887頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b 受託駅一覧 - 北海道ジェイ・アール・サービスネット.2021年12月6日閲覧
  3. ^ a b JR北海道のおもな駅 - JR北海道.2021年12月6日閲覧
  4. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、234頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  5. ^ a b 岸本, 翠月 編『上富良野町史』上富良野町役場、1967年8月15日、511-512頁。doi:10.11501/3016381https://doi.org/10.11501/30163812023年1月3日閲覧 
  6. ^ a b 上富良野駅駅舎改装へ 三浦綾子さん「泥流地帯」映画化で」『NHK NEWS WEB』日本放送協会、2022年2月28日。オリジナルの2022年2月28日時点におけるアーカイブ。2023年1月1日閲覧。
  7. ^ a b 千葉, 佳奈「上富良野「泥流地帯」映画化 駅舎改装の着手も困難 映像会社との協定見直しも:北海道新聞 どうしん電子版」『どうしん電子版』北海道新聞社、2022年9月15日。オリジナルの2022年9月15日時点におけるアーカイブ。2023年1月1日閲覧。
  8. ^ 「泥流地帯」映画化で上富良野町、製作会社と協定解消:北海道新聞 どうしん電子版」『どうしん電子版』北海道新聞社、2022年11月22日。オリジナルの2023年1月1日時点におけるアーカイブ。2023年1月1日閲覧。
  9. ^ a b 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、123頁。ISBN 4-09-395401-1 
  10. ^ “好評 ラベンダー駅”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1984年7月20日)
  11. ^ a b c 各年別JR乗客等輸送状況(上富良野駅)”. かみふらの統計見出し一覧. 上富良野町. 2018年2月7日閲覧。

JR北海道

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  1. ^ 富良野線(富良野・旭川間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブhttp://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/senku/pdf/senku/11.pdf2017年12月10日閲覧 
  2. ^ 富良野線(富良野・旭川間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180818062312/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/11.pdf2018年8月18日閲覧 
  3. ^ 富良野線(富良野・旭川間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  4. ^ 富良野線(富良野・旭川間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
  5. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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