ギルディング
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ギルディング(英語:Gilding)は、西洋における箔置き(箔飾)の一種[1]。ウォーターギルディングとオイルギルディングがあり、いずれも紀元前から用いられている手法である[1]。特に西洋で額縁に金箔を施す装飾技術として西洋絵画の歴史とともに発展した[2]。
手法
[編集]- ウォーターギルディング
- ゼラチン溶液を使用するポリメントによる箔置きで、装飾面を水で濡らして箔を置いて乾燥させ、メノウの付いた棒で磨いて仕上げたもの[1]。
- オイルギルディング
- 乾性油を主成分とする接着剤を使用した箔置き[1]。18世紀半ばに改良された箔置き用接着剤「ミッショーネ」が販売されるようになり、現代では技法の名前として用いられている[1]。
出典
[編集]- ^ a b c d e 寺田栄次郎「ミッショーネの研究」『金沢美術工芸大学紀要』第53号、金沢美術工芸大学、2009年3月31日、126-116頁、doi:10.15103/00000491、ISSN 09146164、NAID 110007480353、2021年5月1日閲覧。
- ^ “五十崎に芽吹く手漉き和紙の新商品” (PDF). 日本政策金融公庫. 2021年2月26日閲覧。
関連項目
[編集]- 箔押し
- ギルディング・メタル - 金箔の安価な代替として作られた、銅に5%ほど亜鉛を含む合金。酸化して輝きを失うのが欠点だが、現代でも工芸材料の他、銃弾の被覆材としても一般的。