XPCOM
XPCOM (Cross Platform Component Object Model) は、Mozillaプロジェクトにおいて開発されているクロスプラットフォームなソフトウェアコンポーネント技術である。マイクロソフトのComponent Object Model (MS COM) のオープンソース実装に相当する。XPCOMはC++で実装されており、Linux、Windows、macOSという主要なプラットフォーム上で動作する。複数の言語バインディングが提供されており、C++の他に、JavaScript、Java、Python等の実装が存在する。XPCOMのインタフェースには、XPIDLと呼ばれるインタフェース記述言語 (IDL) が用いられている。
XPCOMにはコアとなるコンポーネントとクラス群が一緒に提供されている。例えば、ファイルやメモリの管理、文字列や配列などの基本データ構造などがこれに含まれる。しかし、ほとんどのXPCOMコンポーネントは、コア以外の部分で提供されている。たとえば、Geckoレンダリングエンジンなどがこれにあたる。
MonoのCOM相互運用
編集XUL/XPCOMベースのアドオン
編集MozillaはFirefoxやThunderbirdにおいて、XUL/XPCOMを利用したアドオン(拡張機能)のSDKを提供してきたが、XUL/XPCOMベースのアドオンの段階的な廃止を表明している。Firefox Quantum 57 では全面的に廃止され[3][4][5]、Thunderbirdでも、バイナリXPCOMなど一部廃止されている[要出典][要説明]。FirefoxやThunderbirdのアップグレードを行ったときに、いままで使用してきたアドオン(「旧式アドオン」と呼ばれる)が使えなくなる事象は、このことによる可能性が高い。[独自研究?]
Firefox Quantum の拡張機能では、XUL/XPCOMの代わりに Microsoft Edge、Google Chrome、Operaなどでサポートされている WebExtensions[6] を使用する。