ウィーザー
ウィーザー(Weezer)は、アメリカ合衆国出身のオルタナティヴ・ロックバンド。
ウィーザー | |
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基本情報 | |
出身地 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス |
ジャンル | |
活動期間 | 1992年 - |
レーベル | |
公式サイト | weezer.com |
メンバー |
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旧メンバー |
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パワー・ポップブームの火付け役であり、作風は一時期「泣き虫ロック」と評された。全米チャート上位の常連であり、2009年に『グラミー賞』を受賞している。
略歴
編集1988年、リヴァース・クオモが18歳の時、ロックスターを夢見てロサンゼルスに行くが、すぐに挫折。
1992年2月14日、同じ様にロサンゼルスに来たマット・シャープ、パトリック・ウィルソン、ジェイソン・クロッパーとWeezerを結成。1年強、ロサンゼルスで活動する。3月、Weezerの初演奏。Hollywood Boulevard(ハリウッド大通り)にある「Raji's Bar」で、「Dogstar」(キアヌ・リーブスが所属するバンド)のオープニングアクトを務める。ギャラは35ドル。
1993年6月、DGCレコード(当時ゲフィン・レコード傘下)と契約し、ニューヨークへ移り、The Cars(カーズ)のリック・オケイセックをプロデューサーに迎えてレコーディングを行う。
1994年5月10日、1stアルバム『Weezer (Blue Album)』で全米メジャーデビューし[2]、グラミー賞、MTVビデオ・ミュージック・アワーズ賞等を受賞。300万枚を売り上げる。以降、セルフタイトルのアルバムリリースをシリーズ化。
1995年3月、1stアルバム『Weezer』が日本で発売。8月、Microsoft Windows 95発売。『Buddy Holly』のミュージックビデオが付録。
1996年9月24日、2ndアルバム『Pinkerton』がアメリカで発売。アメリカでは当時50万枚しか売れず失敗作扱いであったが、その後再評価される。9月21日、日本でPinkertonが発売される。日本ではヒット。Pinkerton発表後、ピンカートン探偵社からタイトルが原因で訴えられるが、タイトルはオペラ 『蝶々夫人』から拝借したものであるため、探偵社は訴えを取り下げた。
1997年リヴァースはハーバード大学に進学する為、ボストンに移る。ボストンでマイキー・ウェルシュと出会い、意気投合。
1998年リヴァースの心の支え、マット・シャープがThe Rentals(ザ・レンタルズ)の活動に専念する為脱退。マットが抜けた事によりリヴァースが落ち込み、解散状態になる。マットの後任にマイキー・ウェルシュが加入。
2000年2月21日-3月18日、アメリカでツアーを行う。8月6日、サマーソニックに参加。
2001年5月15日、ゲフィンよりセルフタイトル第二弾の3rdアルバム『Weezer (Green Album)』を発表。プロデューサーはリック・オケイセック。6月22日、ワープドツアー(VANS WARPED TOUR)に参加。7月-8月、マイキー・ウェルシュが自主的に精神病院へ入院する。マイキー・ウェルシュ脱退。夏、スコット・シュライナー加入。
2002年5月14日、4thアルバム『Maladoit』を発表。日本では2002年5月11日。8月、サマーソニックに参加。小休止に入る。
2005年5月10日、プロデューサーにリック・ルービンを迎え、5thアルバム『Make Believe』を発表。後にプラチナアルバムに認定される。7月、LOLLAPALOOZA 2005 シカゴツアーに参加。8月、サマーソニックに参加。8月15日、ZEPP東京にて単独ライブを行う。12月、weezer japan tour 2005を開催、来日する。
2006年5月16日、『Beverly Hills』が全米カレッジ・ラジオ局で最多オンエア回数を稼ぎ、「College Song Of The Year」を受賞する。6月8日、リヴァースがハーバード大学を卒業、英文学士号を取得。6月、リヴァースが長年交際していた日本人女性と結婚する。式はカリフォルニア州マリブで行われた。
2007年5月、リヴァースと夫人に娘が生まれる。Miaと命名。リヴァース・クオモがソロ名義でデモトラック集『ALONE』を発表。
2008年6月4日、DGC/インタースコープよりセルフタイトル第三弾の6thアルバム『Weezer (Red Album)』を発表。
2009年7月26日、フジロックフェスティバルの最終日に、ヘッドライナーとして来日した。10月28日、7thアルバム『Raditude』を発表。なお、同アルバムのリリースをもってインタースコープとの契約が満了した。
2010年9月14日、インディー・レーベルのエピタフ・レコードから8thアルバム『Hurley』を発表。11月3日、未発表曲集『デス・トゥ・フォルス・メタル〜レア・トラック貯蔵庫』とセカンドアルバム『ピンカートン』のデラックス・エディションを同時発売。
2014年10月7日、リパブリック・レコードから9thアルバム『Everything Will Be Alright In The End』を発表。プロデューサーはリック・オケイセック。
2016年、アトランティック・レコードに移籍し、セルフタイトル第四弾の10thアルバム『Weezer (White Album)』を発表[3]。
2017年、11thアルバム『Pacific Daydream』を発表[4]。
2018年、シングルリリースしたカバー曲「アフリカ」と「ロザーナ」(ロックバンド『TOTO』の楽曲)が話題となりスマッシュヒットを放つ[5]。
2019年1月、セルフタイトル第五弾のカバーアルバム『Weezer (Teal Album)』および[6]、3月に第六弾の12thアルバム『Weezer (Black Album)』を発表[7]。
2019年8月、サマーソニック20周年記念に出演し、豊洲PITにて単独ライブも行われた。
メンバー
編集※2019年3月時点
現ラインナップ
編集- リヴァース・クオモ(Rivers Cuomo、1970年6月13日 - )/ ヴォーカル、ギター (1992– )
- ブライアン・ベル (Brian Bell、1968年12月9日 - ) / ギター、ヴォーカル (1994– )
- スコット・シュライナー(Scott Shriner、1965年7月11日 - )/ ベース、ヴォーカル (2001– )
- パトリック・ウィルソン(Patrick Wilson、1969年2月1日 - )/ ドラムス、ギター (1992– )
- ニューヨーク州バッファロー出身。ソロプロジェクトのThe Special Goodnessの活動もしている。
- 1994年にジェニファーと結婚し、2004年には息子のチャーリーが生まれた。
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リヴァース・クオモ(Vo/G) 2016年
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ブライアン・ベル(G/Vo) 2013年
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スコット・シュライナー(B/Vo) 2016年
サポートメンバー
編集- カール・コーク (Karl Koch) / キーボード (2010– )
旧メンバー
編集- ジェイソン・クロッパー (Jason Cropper) / ギター
- 結成時から1993年9月まで在籍。脱退後はチョッパーワンというバンドを結成し、活動していた。
- 1998年から2001年まで在籍。2代目ベース。ニューヨーク州出身。加入前はボストンでバンド活動を行っていた。Weezer脱退の理由は明らかにされていない。一時期はボストンでミュージシャンとして復帰するも引退し、その後はバーモント州バーリントンを中心にアウトサイダー画家および彫刻家として活動。2011年10月8日死去。
ディスコグラフィ
編集スタジオ・アルバム
編集- ウィーザー (ザ・ブルー・アルバム) - Weezer (Blue Album) (1994年) 全米16位 300万枚を超す大ヒット作。
- ピンカートン - Pinkerton (1996年)-全米19位 プラチナ獲得(100万枚)
- ウィーザー (ザ・グリーン・アルバム) - Weezer (Green Album) (2001年) 全米4位 プラチナ獲得(100万枚)
- マラドロワ - Maladroit (2002年)全米3位 ゴールド獲得(50万枚)
- メイク・ビリーヴ - Make Believe (2005年)全米2位 プラチナ獲得(100万枚)
- ウィーザー (レッド・アルバム) - Weezer (Red Album) (2008年) 全米4位
- ラディテュード - Raditude (2009年)全米7位
- ハーリー - Hurley (2010年)全米6位
- エヴリシング・ウィル・ビー・オールライト・イン・ジ・エンド - Everything Will Be Alright In The End (2014年)-全米5位
- ウィーザー (ホワイト・アルバム) - Weezer (White Album) (2016年)全米4位、2017年度グラミー賞ベスト・ロック・アルバム部門ノミネート[8]
- パシフィック・デイドリーム - Pacific Daydream (2017年)全米5位
- ウィーザー (ブラック・アルバム) - Weezer (Black Album) (2019年)全米19位
- オーケー・ヒューマン - OK Human (2021年)全米41位
- ヴァン・ウィーザー - Van Weezer (2021年)全米11位
コンピレーション
編集- ソングス・フロム・ザ・ブラックホール - "Songs From the Black Hole" - 未発表曲集
- デス・トゥ・フォルス・メタル〜レア・トラック貯蔵庫 - Death To False Metal (2010年)
- ウィーザー (ティール・アルバム) - Weezer (Teal Album) (2019年)カバーアルバム
補足
- 『ウィーザー (ブルー・アルバム)』から始まる同名タイトルは、全て『ウィーザー』。同じタイトルでは解りづらいので、ジャケットの色で呼んでいる。『ウィーザー (グリーン・アルバム)』については、リヴァースが実際は無題だと語っている。
- ソングス・フロム・ザ・ブラックホール(Songs From the Black Hole)は、2ndアルバムとして発表される予定だったアルバム。アルバム全体で、ジョナス(Jonas)を主人公とする1つのオペラになっている。リバース・クオモが製作を中止したため、未発表のアルバムになった。ただし、Why Bother?、Tired of Sex、Getchoo、No Other One等の曲は、2ndアルバムのピンカートンに引き継がれた。その他の収録曲は、リバースのソロアルバムに収録されている。
シングル
編集- 1994年 - Undone - The Sweater Song (アンダン~ザ・スウェター・ソング)
- 1994年 - Buddy Holly (バディ・ホリー)
- 1995年 - Say It Ain't So (セイ・イット・エイント・ソー)
- 1996年 - El Scorcho (エル・スコルチョ)
- 1996年 - The Good Life (ザ・グッド・ライフ)
- 1997年 - Pink Triangle (ピンク・トライアングル)
- 2001年 - Hash Pipe (ハッシュ・パイプ)
- 2001年 - Island in the Sun (アイランド・イン・ザ・サン)
- 2001年 - Photograph (フォトグラフ)
- 2002年 - Dope Nose (ドープ・ノーズ)
- 2002年 - Keep Fishin' (キープ・フィッシン)
- 2005年 - Beverly Hills (ビバリー・ヒルズ)
- 2005年 - We Are All on Drugs (ウィー・アー・オール・オン・ドラッグス)
- 2006年 - Perfect Situation (パーフェクト・シチュエーション)
- 2006年 - This Is Such a Pity (ディス・イズ・サッチ・ア・ピティ)
- 2008年 - Pork And Beans (ポーク・アンド・ビーンズ)
- 2008年 - The Greatest Man That Ever Lived(ザ・グレイテスト・マン・ザット・エヴァー・リヴド)
- 2008年 - Troublemaker (トラブルメイカー)
- 2009年 - (If You're Wondering If I Want You To) I Want You To (アイ・ウォント・ユー・トゥ)
- 2010年 - I'm Your Daddy (アイム・ヨル・ダッディ)
- 2010年 - Memories (メモリーズ)
- 2011年 - Hang On (ハング・オン)
- 2014年 - Back To The Shack (バック・トゥ・ザ・シャック)
- 2014年 - Cleopatra (クレオパトラ)
- 2014年 - Da Vinci (ダ・ヴィンチ)
- 2015年 - Thank God for Girls (サンク・ゴッド・フォル・ガールズ)
- 2015年 - Do You Wanna Get High? (ヅ・ユー・ワナー・ゲット・ハイ)
- 2016年 - King of the World (キング・オブ・ザ・ワルド)
- 2017年 - Feels Like Summer (フィールズ・ライク・サマー)
- 2017年 - Happy Hour (ハッピー・アウアー)
- 2018年 - Africa (アフリカ)
- 2018年 - Can't Knock the Hustle (カント・ノック・ザ・ハッサル)
その他
編集- ウィーザーの6枚目のアルバム『ウィーザー』の収録曲「ハート・ソングス」の歌詞でアメリカのバンドニルヴァーナからインスピレーションを受けてバンドを結成した過去を明かしている[9]。
- 2003年にユニバーサルミュージックから、日本のアーティストがウィーザーの楽曲をカバーしたトリビュートアルバム『across the sea 〜a tribute to weezer〜』が発売された。
- 2010年10月には、ウィーザーを解散させるための寄付金1000万USドルを募るウェブサイトがアメリカ合衆国シアトル在住の男性によって立ち上げられたことが報道された[10]。
出典
編集- ^ a b c d e Erlewine, Stephen Thomas. “Weezer | Biography & History”. AllMusic. All Media Network. 2021年6月26日閲覧。
- ^ “ウィーザーの『ウィーザー(ブルー・アルバム)』は90年代を代表するL.A産パワーポップ”. okmusic (2019年2月15日). 2019年3月5日閲覧。
- ^ “Weezerの新アルバムはセルフタイトルの『White Album』、4月発売”. CINRA.NET (2016年2月29日). 2019年3月5日閲覧。
- ^ “ウィーザー『Pacific Daydream』 ポップな新作を機に改めて考える、彼らが太平洋の両岸で愛される理由”. Mikiki (2017年11月9日). 2019年3月5日閲覧。
- ^ “ウィーザー、話題のTOTO「アフリカ」のカヴァーをスティーヴ・ポーカロと披露”. billboard-JAPAN (2018年6月14日). 2019年3月5日閲覧。
- ^ “ウィーザーがカヴァー・アルバム『Weezer (Teal Album)』をサプライズ・リリース”. amass (2019年1月24日). 2019年3月5日閲覧。
- ^ “ウィーザー、『ブラック・アルバム』のリリースを発表&新曲を公開”. NME JAPAN (2018年10月12日). 2019年3月5日閲覧。
- ^ Complete List of Nominees for the 2017 Grammys
- ^ 音楽ニュース ウィーザー、ニルヴァーナからの影響を明かすMTV JAPAN 2008年5月27日
- ^ “ウィーザー、「1,000万ドルでウィーザーを解散させる会」が発足!” (日本語). VIBE. (2010年10月7日) 2010年10月7日閲覧。
関連項目
編集- クリード (バンド) - メンバーがパトリック・ウィルソンの幼馴染み
- スコット&リバース
外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- ユニバーサルミュージック内サイト
- ソニーミュージック内サイト
- マイキー・ウェルシュ公式ウェブサイト
- ウィーザー (@weezer) - X(旧Twitter)
- ウィーザー (weezer) - Facebook
- ウィーザー (@weezer) - Instagram
- ウィーザー - Myspace
- Weezer - YouTubeチャンネル
- ウィーザー - Spotify