Vyatta
概要
編集Debian GNU/Linuxをベースに開発されており、標準的なLinuxコマンドの他、他のハードウェアルーターなどからの移行を容易にすることを意図したネットワーク管理やルータの機能を管理するための独自コマンドが用意されている。
XenやVMwareなどの仮想環境上のゲストOSとしても動作させることが可能。また、それらのためのイメージも配布されていた[1]。
有償ライセンスの Vyatta Subscription EditionとVyatta Plus subscription serviceと、無償で利用可能なVyatta Coreが用意されている。なお、無償版のダウンロードは2006年3月より開始された。
2012年11月5日、ハードウェアベンダのブロケード コミュニケーションズ システムズは、Vyattaの買収[2]を発表した。買収時点ではオープンソースとしてサポートは引き続き続行されるとされていたが[3]、その後、ブロケード社はVyatta Core Editionの開発中止を決定した。これを受け、2013年後半よりオープンソースプロダクトとして無償版からフォークされたVyOSの開発が開始された。
2017年6月2日、AT&Tがブロケード社からVyattaの資産を買収した[4]。
その後2021年9月2日、CienaがAT&TからVyattaバーチャル・ルーティング/スイッチング技術を買収する旨を発表した[5][6]。
機能・特徴
編集- プロトコル
- ファイアーウォール機能
- NAT - Network Address Translation
- ステートフルインスペクション ファイアーウォール
- ゾーンベース ポリシー ファイアーウォール
- VPN機能
- インターフェイス
- LANインターフェイス - Ethernet, ループバック, VLAN, ブリッジ, Ethernet Bonding, 無線LAN
- WANインターフェイス - Serial, DSL, Wireless Modem
- その他機能
システム要件
編集- x86 CPU(1core以上)
- 512MB以上の RAM
- 2GB以上の ディスク
脚注
編集- ^ “Vyatta Operations in a Virtualized Environment”. 2012年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月30日閲覧。
- ^ “Vyatta社買収について”. 2013年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月30日閲覧。
- ^ “Brocade Acquires Vyatta, a Pioneer and Leader in Software Networking” (2012年11月5日). 2016年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月30日閲覧。
- ^ 中田 敦 (2017年6月3日). “AT&TがBrocadeからルーターソフト「Vyatta」の資産を買収”. 日経 xTECH. 2018年11月30日閲覧。
- ^ “Ciena AT&TからVyattaルーティング/スイッチング技術を買収”. Ciena (2021年9月2日). 2024年9月8日閲覧。
- ^ “Ciena To Buy Vyatta Virtual Routing And Switching Technology From AT&T - Quick Facts”. NASDAQ (2021年9月2日). 2024年9月8日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- Vyatta社ホームページ(ウェイバックマシン、2019年2月22日) - http://www.vyatta.com/[リンク切れ]
- Vyattaコミュニティ(ウェイバックマシン、2014年3月2日) - www.vyatta.org/[リンク切れ]
- 日本Vyattaユーザー会(ウェイバックマシン、2019年2月22日) - http://www.vyatta-users.jp/[リンク切れ]