Shibuya Sakura Stage
Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ、しぶやサクラステージ)は、東京都渋谷区桜丘町、道玄坂一丁目に跨る高層の複合施設である。渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業として計画された[3]。2023年(令和5年)11月30日に竣工、順次開業し[1]、2024年7月25日に全面開業した[4][5]。
Shibuya Sakura Stage (SHIBUYAタワー) | |
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SHIBUYAタワー(2024年1月) | |
施設情報 | |
所在地 | 東京都渋谷区桜丘町 |
状態 | 完成 |
着工 | 2019年5月1日 |
竣工 | 2023年11月30日[2] |
開業 | 2024年7月25日 |
用途 | 事務所、店舗、駐車場等[1] |
建設費 | 約1,973億円(施設全体) |
地上高 | |
高さ | 179m[1] |
各種諸元 | |
階数 | 地上39階・地下4階[1] |
延床面積 |
184,700 m² [1] ※SHIBUYAサイド全体 |
関連企業 | |
設計 | 古谷誠章、NASCA、日建設計[1] |
構造エンジニア | 日建設計[1] |
施工 | 鹿島建設・戸田建設JV |
デベロッパー | 渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合(参加組合員 東急不動産) |
所有者 | 渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合 |
Shibuya Sakura Stage (SAKURAタワー) | |
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SAKURAタワー | |
施設情報 | |
所在地 | 東京都渋谷区桜丘町 |
状態 | 完成 |
着工 | 2020年5月1日 |
竣工 | 2023年11月30日[2] |
開業 | 2024年7月25日 |
用途 | 住宅、事務所、店舗、サービスアパートメント、駐車場等[1] |
建設費 | 約1,973億円(施設全体) |
地上高 | |
高さ | 127m[1] |
各種諸元 | |
階数 | 地上30階・地下1階[1] |
延床面積 |
69,100 m² [1] ※SAKURAサイド全体 |
関連企業 | |
設計 | 古谷誠章、NASCA、日建設計[1] |
構造エンジニア | 日建設計[1] |
施工 | 鹿島建設・戸田建設JV |
デベロッパー | 渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合(参加組合員 東急不動産) |
所有者 | 渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合 |
概要
編集青果店や楽器店、小料理店など小規模な老舗も立ち並んでいた渋谷駅南西部に広がる約2.6ヘクタールを再開発するため[6]、2008年(平成20年)に準備組合を発足させ、約10年かけて地権者の権利調整を進めた[7]。地区内の店舗は、2018年(平成30年)10月31日を以って全て閉店し[8]、翌年1月7日には道路も全て閉鎖・廃止となり[9][10][11][12][13]、5月1日に着工した[7][14]。
Shibuya Sakura Stageは、渋谷駅寄りの「SHIBUYAサイド(A街区)」、街区道路を挟んだ「SAKURAサイド(B街区)」、B街区に隣接した日本基督教団の中渋谷教会(C街区)からなり[7]、このうち中渋谷教会は、先行して2020年(令和2年)5月15日に竣工し[12]、同月には旧所在地から移転した[15]。施工は鹿島建設・戸田建設JVが担い、鹿島建設がA街区、戸田建設がB・C街区の施工を担当した[16]。
SHIBUYAサイドには地上39階、地下4階、高さ179mの「SHIBUYAタワー」及び地上17階、地下4階、高さ約90mの「セントラルビル」が、SAKURAサイドには地上29階、地下2階、高さ133mの「SAKURAタワー」及び「SAKURAテラス」が建設された[1][17][18]。オフィス面積は3棟合わせて10万平方メートル超。IT系企業やコンテンツ産業を中心に、すでに6割のテナントが決まっている[7]。また「SHIBUYAタワー」と「SAKURAタワー」の下層に設けられる商業施設は、総店舗面積約1万5200平方メートル。地権者が所有する区画が多い低層部は、商店街や路面店のようなまちづくりが計画された[6]。
従来、渋谷桜丘地区は国道246号やJR線により、東西、南北方向とも分断されていた上、地形の高低差も大きく、駅と周辺を繋ぐ歩行者ネットワークに弱さがあった[4]。それを踏まえ、JR線の駅舎整備に協力することで新改札口を設けるほか、国道246号を横断する歩道デッキと繋がることに加えて、新設の地下通路により歩行者の回遊性を高めた。また、縦軸の動線となる「アーバン・コア」を整備し、地下や周辺地区と行き来しやすくした[4]。
2023年11月30日に竣工した[2]。その後順次開業し[1]、2024年7月25日に全面開業を迎え、まちびらきのイベントを実施した[4]。事業費は約1,973億円[19]。
2022年12月には、クリスマスシーズンに合わせて「渋谷の街で過ごす人々が、上を見上げて明るい気持ちになってもらえるように」と、施工を担う鹿島建設の協力の下、建設中のSHIBUYAタワーの外壁を利用してクリスマスツリーのイルミネーションが行われた[20]。
名称
編集生まれ変わる桜丘のまちが、桜を愛して皆で楽しむ日本人の心を大事にしたいという想いと、さまざまな個性が集う渋谷で、働く人・遊ぶ人・住む人、すべての人が主役となり、自らのものがたりを発見・発信する舞台でありたいという想いを込め、「Shibuya Sakura Stage」に決定した[1]。
主な施設
編集SHIBUYAタワー
編集商業施設
編集地下2階~地上5階に入る[6]。
国際医療施設
編集7階に入る多言語対応の診療施設。パーソナルヘルスケアや健康管理サポートなどを行う[6]。
企業支援施設
編集38階に整備[6]。
セントラルビル
編集再開発計画時の仮称はA2棟であった。地上17階、地下4階建てである。SHIBUYAタワーと同様に、高層階にはオフィス、低層階にはアーバンコア、店舗、地階は駐車場として利用される。
STATIO日本経済大学
編集SAKURAタワー
編集商業施設
編集地下1階~地上5階に入る[6]。
CTIS Kindergarten, Shibuya
編集5階に入る子育て支援施設。CTISが運営する[6]。
ハイアット ハウス 東京 渋谷
編集1階~3階、6階~16階に入るサービスアパートメント。ハイアットホテルズコーポレーションが運営し、客室数は126室。2024年2月開業[22][23]。
ブランズ渋谷桜丘
編集16階~36階に展開し、155戸(東急不動産持分は50戸弱)を販売する[7]。屋上には太陽光パネルを設置して環境先進マンションとして誕生する[6]。
日本基督教団 中渋谷教会
編集再開発エリアのC街区として計画された。地上4階の建物は、2020年より教会施設として利用されている。
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『まちの回遊性を高める、渋谷の新たな玄関口 渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業の施設名称が「Shibuya Sakura Stage」に決定 〜「働く・遊ぶ・住む」を兼ね備えた施設として、2023年11月30日竣工・以降順次開業予定~』(PDF)(プレスリリース)東急不動産、2023年2月9日 。2023年2月9日閲覧。
- ^ a b c 『「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ) 」が竣工 〜新しい渋谷のひろがりをつくる、めぐり歩いて楽しいまちへ〜』(PDF)(プレスリリース)渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合/東急不動産、2023年11月30日。オリジナルの2024年5月4日時点におけるアーカイブ 。2024年5月4日閲覧。
- ^ 渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業 - 渋谷区
- ^ a b c d 武石修 (2023年2月9日). “新たな渋谷のランドマーク「サクラステージ」誕生”. Impress Watch 2023年3月2日閲覧。
- ^ “「渋谷サクラステージ」が開業 地上39階建ての大規模商業施設に飲食店や書店、企業のオフィスが入居”. TBS NEWS DIG (2024年7月25日). 2024年7月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “渋谷・桜丘エリア再開発、施設名は「Shibuya Sakura Stage」に 来夏まち開きへ”. シブヤ経済新聞. (2023年2月9日) 2023年3月2日閲覧。
- ^ a b c d e “渋谷・桜丘口地区の再開発、24年夏にまちびらき”. 不動産ニュース. (2023年2月9日) 2023年3月2日閲覧。
- ^ 渋谷駅前共栄会の公式Facebookより
- ^ 渋谷駅前共栄会の公式Facebookより
- ^ “「渋谷駅桜丘口再開発」事業区域内の道路が廃道に 線路沿いには歩道仮設へ”. 2022年12月21日閲覧。
- ^ “<(仮称)渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業A街区>”. 建設データバンク 2022年12月21日閲覧。
- ^ a b “<(仮称)渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業C街区>”. 建設データバンク 2022年12月21日閲覧。
- ^ 説教「教会を建てる時」牧師 本城 仰太 | sermon | 中渋谷教会(日本基督教団) 渋谷区桜丘町
- ^ “<(仮称)渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業B街区>”. 建設データバンク 2022年12月21日閲覧。
- ^ 中渋谷教会(日本基督教団) 渋谷区桜丘町
- ^ “Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)”. skyskysky.net. 2024年9月16日閲覧。
- ^ “東京都市計画第一種市街地再開発事業の決定(渋谷区決定)”. 2021年12月16日閲覧。
- ^ “vol.102016年04月19日”. 2021年12月16日閲覧。
- ^ “渋谷駅桜丘口しぶやえきさくらがおかぐち地区第一種市街地再開発事業”. 2021年12月16日閲覧。
- ^ “渋谷・桜丘の再開発ビル外壁にクリスマスツリー 「今年しかできない」イルミ”. 2022年12月20日閲覧。
- ^ “【日本経済大学】渋谷キャンパスにデジタルビジネス・マネジメント学科を新設”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2023年11月1日). 2024年4月26日閲覧。
- ^ “渋谷・桜丘に米サービスアパートメント「ハイアット ハウス」 都内初”. シブヤ経済新聞. (2023年2月15日) 2023年3月2日閲覧。
- ^ “東京初進出のハイアットのホテルブランド「ハイアット ハウス」、「ハイアット ハウス 東京 渋谷」として2月26日に開業”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2024年2月26日). 2024年7月29日閲覧。
関連項目
編集- 渋谷再開発
- ヤマハエレクトーンシティ渋谷、日本基督教団中渋谷教会 - 建設地に存在していた施設。