One more time, One more chance
「One more time, One more chance」(ワン・モア・タイム ワン・モア・チャンス)は、山崎まさよし通算4枚目のシングル。1997年1月22日発売。発売元はポリドール・レコード(現:ユニバーサルミュージック)。2007年に発売されたリニューアル版「『秒速5センチメートル』 Special Edition」についても併せて説明する。
「One more time, One more chance」 | ||||||||
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山崎まさよし の シングル | ||||||||
初出アルバム『HOME』 | ||||||||
B面 | 妖精といた夏 | |||||||
リリース | ||||||||
時間 | ||||||||
レーベル | ポリドール・レコード | |||||||
作詞・作曲 | 山崎将義 | |||||||
プロデュース | 山崎将義 | |||||||
ゴールドディスク | ||||||||
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チャート最高順位 | ||||||||
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山崎まさよし シングル 年表 | ||||||||
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解説
編集表題曲は山崎の初主演映画である『月とキャベツ』(篠原哲雄監督、1996年)の主題歌に採用され、ロングヒットを記録した、初期の代表曲のひとつ。映画公開に併せシングルが発売され、累計売り上げ30万枚を越えるヒット作となった。同年発売のアルバム『HOME』にも収録されている。FM802では1997年1月度の邦楽ヘビーローテーションに選出[1]。同局のチャート番組『OSAKAN HOT 100』では1997年1月26日付にて最高位の2位を獲得した[2]。大阪では発売初日に1万枚のバックオーダーがあった[2]。1997年2月末時点で、売上の半分は大阪でのものだった[2]。
楽曲そのものは山崎が山口県から上京した直後の1993年頃に作られたもので、デビューするために上京したもののなかなかデビューが決まらない日々、悶悶とした自分の気持ちを綴った曲である[3]。「阪神・淡路大震災で死んだ自分の恋人を歌っている」などと吹聴される事があるが、前述のとおり1993年頃の製作であり、震災発生の1995年と時期が一致しない。歌詞の中には山崎が上京当時居を構えた「桜木町」(神奈川県横浜市中区および西区)の地名が登場する。また「急行待ちの踏切」などの言葉も登場することから、歌の舞台が東急東横線沿線であることを窺わせる[注釈 1]。
8センチシングルでリリースされたのち、2000年5月31日にマキシシングルとして再リリースされた。2005年9月21日に同時発売されたベストアルバム『BLUE PERIOD』(A面集)と『OUT OF THE BLUE』(B面集)の発売をもち、シングルは生産終了となっている。2007年のリニューアル盤は発売中である。なお、8センチのシングル盤で初めて「山崎まさよし オフィシャルファンクラブBOOGIE HOUSE」の情報が掲載された。
ベストアルバム発売年の2005年12月31日に放送された『第56回NHK紅白歌合戦』に出演し、本楽曲を歌唱した。当日は、横浜みなとみらい21の「横浜ランドマークタワー」等を臨むエリアから、実況生中継で放送された。
2006年の『M-1グランプリ』決勝(テレビ朝日系、2006年12月24日放送)にて、優勝したチュートリアルの漫才のネタにこの曲のサビの部分が使用された。このことは山崎自身も認識しており、喜ぶコメントがファンクラブ会報に掲載されている。
2020年11月より山崎本人が出演しているスクウェア・エニックスのアプリゲーム『ロマンシング サガ リ・ユニバース』2周年キャンペーンのCMソングにも採用されている[4]。
収録曲
編集全作詞・作曲:山崎将義
- One more time, One more chance (5:29)
- 編曲:森俊之
- 妖精といた夏 (6:11)
- 編曲:山崎将義
- One more time, One more chance (KARAOKE) (5:25)
『秒速5センチメートル』 Special Edition
編集「One more time, One more chance 『秒速5センチメートル』 Special Edition」 | ||||
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山崎まさよし の シングル | ||||
B面 |
雪の駅〜One more time, One more chance〜 One more time, One more chance(弾き語りVer.) | |||
リリース | ||||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | ユニバーサルミュージック | |||
作詞・作曲 | 山崎将義 | |||
プロデュース | 山崎将義 | |||
チャート最高順位 | ||||
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山崎まさよし シングル 年表 | ||||
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「One more time, One more chance 『秒速5センチメートル』 Special Edition」(ワン・モア・タイム ワン・モア・チャンス 『びょうそく5センチメートル』 スペシャル・エディション)は、山崎まさよしの通算22枚目のシングルとして、2007年3月3日に発売された。
解説
編集- オリジナル・シングルのリリースから10年後、新海誠監督によるアニメーション映画『秒速5センチメートル』の主題歌として、新海監督から「One more time, One more chance」の楽曲使用の依頼があり、山崎サイドが快諾したのを機に発売された。オリジナル版がシングルベスト『BLUE PERIOD』(2005年9月21日)リリースの際に生産中止となったため、リニューアルされて新発売されたシングルが本作品である。オリジナル盤発売元のポリドールがユニバーサルミュージックに吸収合併されたため、本作はユニバーサルからのリリースとなっている。制作はナユタウェイブレコーズ。
- タイアップとなった『秒速5センチメートル』の内容にJR小山駅が登場したことに合わせて、実際に小山駅の両毛線ホームでBGMとして2018年4月7日〜6月30日の期間内に「One more time, One more chance(PIANO Ver.)」が起用された[5]。
収録曲
編集- One more time, One more chance (5:34)
- 『BLUE PERIOD』リリースの際にリマスタリングされた音源を使用している。
- 雪の駅〜One more time, One more chance〜 (2:20)
- 映画のサントラ盤に収録されていた、「One more time, ~」のインストゥルメンタルバージョン。
- One more time, One more chance(弾き語りVer.) (5:30)
- 初CD音源化となる弾き語りバージョン。
- この弾き語りバージョンは、CD化以前からビデオクリップ集『動く山崎 VIDEO CLIPS 1995-1998』(2000年5月1日にDVD化、発売は1998年)に収録されていた。なお、オリジナルバージョンのミュージック・ビデオは、2003年9月17日に発売されたビデオクリップ集第2弾『山崎 動く動く VIDEO CLIPS 1998-2003』に収録されている。CD化はオリジナルバージョンが先、映像化は弾き語りバージョンが先、という変わったリリース形態であった。
- なお、スタジオ録音ではないが、ライブ・アルバム『ONE KNIGHT STANDS』(2000年9月25日)に収録されているものもいわゆる「弾き語り」である。
収録アルバム等
編集- One more time, One more chance
- One more time, One more chance (Live Version #1)
- One more time, One more chance (Live Version #2)
- One more time, One more chance (Live Version #3)
- One more time, One more chance (弾き語りヴァージョン)
- The Road to YAMAZAKI ~ the BEST selections for beginners ~ [SOLO ACOUSTIC]
- 妖精といた夏
- 雪の駅 〜One more time, One more chance〜
- 秒速5センチメートル DVD-BOX
カヴァー
編集- ロナルド・チェン(1999年、広東語版「One more time」、アルバム『One more time』)
- 松本潤(嵐)(2002年、VHS/DVD『ALL or NOTHING』)
- 天野清継(2005年、山﨑まさよしトリビュートアルバム『ONE MORE TIME, ONE MORE TRACK』にてギターカバー)
- SOTTE BOSSE(2006年、カバーアルバム『Essense of life』)
- 島谷ひとみ(2007年、アルバム『男歌〜cover song collection〜』)
- 宮川愛(2007年、カバーアルバム『Love Songs』)
- The JADE(2009年、アルバム『手紙』)
- つるの剛士(2009年、カバーアルバム『つるのうた』)
- BENI(2012年、アルバム『COVERS』)
- 倖田來未(2013年、アルバム『Color the Cover』)
- チャンヨル(EXO)(2016年、アルバム『SoundCloud Releases』)
- 中森明菜(2016年、アルバム『Belie』)
- Little Glee Monster(2017年、アルバム『Joyful Monster』)
- Uru(2018年、シングル『remember』)
- ソン・シギョン(2018年、アルバム『君がいるよ』)
- 丸本莉子(2018年、アルバム『COVER SONGS』)
- JUJU (2020年、カバーアルバム『俺のRequest』)
- ヤジマレイ(FAITH) (2020年オーガスタキャンプ)
- Crystal Kay(2021年、カバーアルバム『I SING』収録 [6])
- 中島美嘉 (2021年、アルバム『Message~Piano & Voice~』)
- 坂本冬美 (2024年、カバーアルバム『想(おも)いびと』)
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 1997年1月のヘビーローテーション、FM802 - 2019年9月13日閲覧。
- ^ a b c 山崎まさよし大阪での人気後追いする東京ギター1本のバラードが旬、『日経エンタテインメント!』1997年5月号より。(インターネットアーカイブのキャッシュ)
- ^ 広島エフエム放送『食卓on楽』2009年2月27日
- ^ “『ロマサガRS』2周年テレビCMで山崎まさよしさん『One more time, One more Chance』を弾き語る。『ミンサガ』“メヌエット”以来のコラボ【いつでもサガしているよ】”. ファミ通web. 2020年11月28日閲覧。
- ^ time, One more chance」がJR小山駅の構内BGMに BARKS 2018年7月12日閲覧
- ^ “Crystal Kay、初のカバーアルバムは『I SING』”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2021年2月12日) 2022年1月15日閲覧。