Master of EducationM.Ed.M.A.E.Ed.Mともいう)とは、欧米圏で授与されている教育に関する専門職学位

アメリカの学位

編集

連邦教育省が「一般に見かけられる修士(Master's Degrees)の名称(title)」として列挙した一覧にMaster of Education (M.Ed.) も挙げられている[1]

アメリカの教育大学院で授与される学位は、専門職学位であるMEdとEdDだけでなく、MAT、MST、さらには学術学位と考えられているMA、MS、PhDまで含まれ、このほか修士と博士の中間学位(正式には学位ではなく証書)としてCAGS/CAESという証明書も発行している[2]。Master of Education(MEd)はこれらの中核学位として位置づけられている[2]

ドイツの学位

編集

ドイツでの教員養成課程の学位の名称はBachelor of Education (B.Ed.)またはMaster of Education (M.Ed.) である[3]

日本の学位との対応

編集

日本には、「修士」の名称を冠した教育に関する学位として、主に次の2つがある。

日本では修士課程における教育学分野の学位を「修士(教育学)」とし、その英語名称を Master of Education としている機関が多い[4]。そのため「教職修士(専門職)」の英語名称については、Master of Education in Professional Development(北海道教育大学大学院教育学研究科高度教職実践専攻の例)[4]やMaster of Education (Professional)(鹿児島大学大学院教育学研究科学校教育実践高度化専攻の例)[5]などとして区別している。

出典

編集
  1. ^ 米国で授与される学士(Bachelor's Degree)の名称例”. 文部科学省. 2022年4月21日閲覧。
  2. ^ a b 小川佳万. “学位からみたアメリカ教育大学院―その特質と問題点―”. 名古屋高等教育研究 第2号(2002). 2022年4月21日閲覧。
  3. ^ ドイツの大学・高等教育機関で授与される学位(学士、修士)の名称”. 日本学術会議. 2018年7月30日閲覧。
  4. ^ a b 北海道教育大学 審査意見への対応を記載した書類(6月)”. 北海道教育大学. 2022年4月21日閲覧。
  5. ^ 鹿児島大学大学院教育学研究科学校教育実践高度化専攻(P) 審査意見への対応を記載した書類(7月)”. 文部科学省高等教育局高等教育企画課大学設置室. 2022年4月21日閲覧。

関連項目

編集