麻田雅文
日本の歴史学者
麻田 雅文(あさだ まさふみ、1980年 - )は、日本の歴史学者。専門はロシア / ソ連と東アジア(満洲・中国・日本)の近現代史、国際関係史[1][2]。岩手大学人文社会科学部准教授。
人物情報 | |
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生誕 |
1980年(43 - 44歳) 日本・東京都 |
国籍 | 日本 |
出身校 |
学習院大学文学部 北海道大学大学院文学研究科 |
学問 | |
研究分野 | 国際関係史 |
研究機関 | 岩手大学 |
学位 | 博士(学術) (北海道大学) |
学会 |
日本国際政治学会 近現代東北アジア地域史研究会 軍事史学会 |
主な受賞歴 |
第10回アジア太平洋研究賞 第4回鉄道史学会住田奨励賞 第8回樫山純三賞 第28回司馬遼太郎賞 |
略歴
編集東京都生まれ。2003年学習院大学文学部史学科卒業[1]。2006年北海道大学大学院文学研究科歴史地域文化学専攻(スラヴ社会文化論)修士課程を修了、2010年に同大学院博士課程を単位取得満期退学[1] [2][3]。 2011年論文「中東鉄道経営史:ロシアと「満洲」、1896 - 1935年」にて北海道大学より博士(学術)の学位を取得[4]。同年、博士論文を対象とする第10回アジア太平洋研究賞(井植記念賞)を受賞[5]。
日本学術振興会特別研究員を経て、2012年ジョージ・ワシントン大学エリオットスクール客員研究員となる[1]。2013年10月から2015年3月まで、東北大学東北アジア研究センター教育研究支援者[1]。2015年より現職(岩手大学人文社会科学部)。
専門はロシアと東アジアの近現代史[6]、近現代の日露中関係史[7]、東アジア国際政治史[8]。 シベリア抑留など人権を顧みないロシアの戦い方について「ロシアが各地で繰り返す『戦争の文化』で、現在のウクライナ戦争でも顕著」としている[9]。
2013年『中東鉄道経営史』にて第8回樫山純三賞学術書賞を受賞。2024年12月に『日ソ戦争』で第28回司馬遼太郎賞を受賞[10]。
著作等
編集単著
編集- 『中東鉄道経営史――ロシアと「満洲」1896-1935』名古屋大学出版会、2012年。 ISBN 978-4815807115
- 『満蒙――日露中の「最前線」』講談社〈選書メチエ〉、2014年 ISBN 978-4062585835
- 『シベリア出兵――近代日本の忘れられた七年戦争』中央公論新社〈中公新書〉、2016年。ISBN 978-4-12-102393-3
- 『日露近代史――戦争と平和の百年』講談社現代新書、2018年。ISBN 978-4-06-288476-1
- 『蔣介石の書簡外交――日中戦争、もう一つの戦場』上・下巻、人文書院、2021年。 上巻:ISBN 978-4-409-51088-9 下巻:ISBN 978-4-409-51089-6
- 『日ソ戦争――帝国日本最後の戦い』中公新書、2024年。 ISBN 978-4-121-02798-6
共編著
編集- 編集『ソ連と東アジアの国際政治 1919-1941』酒井哲哉序文、みすず書房、2017年。ISBN 978-4-622-08570-6
- (野中郁次郎・戸部良一・河野仁共著)『知略の本質――戦史に学ぶ逆転と勝利』日本経済新聞出版社、2019年。ISBN 978-4-532-17676-1
解説
編集- (スチュアート・D・ゴールドマン著・山岡由美訳)『ノモンハン 1939――第二次世界大戦の知られざる始点』みすず書房、2013年。ISBN 978-4-622-07813-5
脚注
編集- ^ a b c d e "マイポータル:麻田雅文."researchmap(2024年11月27日更新). 2024年12月4日閲覧。
- ^ a b "研究者詳細:麻田雅文."岩手大学(研究者総覧). 2024年12月4日閲覧。
- ^ "麻田雅文「北大辞去」."北海道大学スラブ研究センター:修了者の声.
- ^ "博士論文:麻田雅文."CiNii Dissertations. 2024年12月4日閲覧。
- ^ "第10回アジア太平洋研究賞(井植記念賞)授賞式の概要."アジア太平洋フォーラム・淡路会議. 2024年12月4日閲覧。
- ^ 『満蒙 日露中の「最前線」』著者紹介
- ^ 『シベリア出兵』、『日露近代史』著者紹介
- ^ 『蒋介石の書簡外交』著者紹介
- ^ “戦後を決定づけた全面戦 麻田雅文さん『日ソ戦争』”. 西日本新聞. (2024年6月8日)
- ^ 司馬遼太郎賞に岩手大の麻田雅文さん:新史料で日ソ戦争を解明「空白の戦史埋める」産経新聞ニュース. 2024年12月2日.