高山族(こうざんぞく、カオシャンぞく)は広義には、台湾原住民の総称、狭義には台湾原住民のうち漢化(漢人化、漢文化化)しなかった部族の総称。漢化が進んだものは平埔族と呼ばれる。

高山族
総人口
494107人(2008年)
居住地域
言語
台湾諸語
宗教
カトリシズム仏教道教

中華民国(台湾)の高山族

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台湾原住民のうち、山地や東海岸や離島に居住し、漢人への同化が進まなかった諸民族を指す総称だが、現在はほとんど用いられない。人口は約50万人。清朝時代には「生番」、日本統治時代初期には「生蕃」と呼称されていたが(「番」も「蕃」も中華文明世界の外の意、漢人への同化が進んでいたものは「熟番(蕃)」と呼称された)、日本統治時代中期である1935年昭和10年)6月4日台湾総督府が公布した「戸口調査規定」において、先住少数民族に対する差別的呼称「生蕃」と「熟蕃」を「高砂族」(たかさごぞく)と「平埔族」に改正した。この改称は、秩父宮雍仁親王の要請によると言われている。国民党統治後は、台湾原住民族と呼ばれ、また以下の各民族の名称を用いる。

現在の各民族の名称

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中華人民共和国(中国大陸)の高山族

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中華民国は既に消滅した国家であると主張する中華人民共和国は、台湾を中華人民共和国の一部(台湾省)であると主張しているため、「高山族」を中国における55の少数民族の一つとみなしている。なお、2010年現在、中華人民共和国が統治している領域内に居住している高山族は4009人であり、多くは河南省福建省(中華人民共和国実効支配区域)、広西省などに居住している[1]

取り上げた作品

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※発表順

映画

脚注

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  1. ^ 第六次全国人口普查成果 アーカイブ 2012年11月27日 - ウェイバックマシン中華人民共和国国家統計局.

関連項目

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