飯吉光夫
経歴
編集満州・奉天生まれ[1]。1959年、東京大学独文科卒業[1]、1962年、同大学院修士課程修了[1]。NHK国際局勤務を経て、1963年、國學院大學講師。1968年、東京都立大学 助教授[要出典]。1973年から74年まで、ベルリン、パリに留学する[1]。1987年、同大学教授、1998年、定年退官、名誉教授。[要出典]
詩人パウル・ツェランを専門とし、そのほとんどを翻訳している。また、日本の現代詩についても評論を書いている。妻は翻訳家の川西芙沙[要出典]。
著書
編集翻訳
編集- 『審判』(カフカ、三修社、ドイツの文学7) 1966、のちちくま文庫 1991
- 『配電盤 / 標柱』(ノサック、中央公論社、 世界の文学) 1971
- 『エンツェンスベルガー全詩集』(川村二郎, 種村季弘共訳、人文書院) 1971
- 『ギュンター・グラス詩集』(青土社、ユリイカ叢書) 1972
- 『春の嵐』(ヘッセ、集英社、世界文学全集) 1973
- 『エレクトラ』(ホーフマンスタール、河出書房新社、ホーフマンスタール選集4) 1973
- 『ドイツ 愛の詩集』(サンリオ出版) 1973
- 『決闘 / 歩いている三人の会話』(ペーター・ヴァイス、藤川芳朗共訳、白水社) 1976
- 『わたしの旅はどこへ?』(ヘルマン・ヘッセ、サンリオ) 1977
- 『残酷な女たち』(マゾッホ、桃源社、マゾッホ選集2) 1977、のち河出文庫 2004
- 『はるかなる恋人へ』(ゲーテ、サンリオ) 1978
- 『トルクワト・タッソー』(ゲーテ、集英社、世界文学全集) 1979
- 『ロマン派からの飛翔 ブレンターノの詩法』(ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー、朝日出版社、エピステーメー叢書) 1980
- 『冷血の地』(ミオドラグ・ブラトーヴィッチ、集英社) 1981
- 『手紙 ヘッセ詩集』(サンリオ) 1983
- 『E・ケストナーの人生処方箋』正・続(思潮社) 1985 - 1986、のち詩の森文庫 2013
- 『うさちゃんたいへん』(リロ・フロム、ほるぷ出版) 1985
- 『舞台・ベルリン あるドイツ日記1945/48』(ルート・アンドレーアス=フリードリヒ、朝日イブニングニュース社) 1986、のち朝日選書 1988
- 『敗れた者たち 』(ペーター・ヴァイス、筑摩書房) 1987
- 『エンデのいたずらっ子の本』(ミヒャエル・エンデ、川西芙沙共訳、岩波書店) 1987
- 『卒業論文 ブレンターノの抒情作品 - ドイツ・ロマン派の詩学 』(H・M・エンツェンスベルガー、朝日出版社) 1987
- 『ヴァルザーの小さな世界』(ローベルト・ヴァルザー、筑摩叢書) 1989
- 『シボレート パウル・ツェランのために』(ジャック・デリダ、小林康夫, 守中高明共訳、岩波書店) 1990
- 『詩に親しむ 現代ドイツ対訳詩集』(大学書林) 1990
- 『陶酔論』(ヴァルター・ベンヤミン、晶文社) 1992
- 『ベルリン・レミニセンス』(ヴァルター・ヘレラー、思潮社) 1992
- 『僕の緑の芝生』(ギュンター・グラス、小沢書店) 1993
- 『騎手マテオの最後の騎乗』(フリードリヒ・トールベルク、集英社) 1993
- 『ティモと沼の精』(アンゲラ・ゾンマー=ボーデンブルク、くもん出版) 1993
- 『南仏ラロックの旅人』(マティアス・アルテンブルク、講談社) 1995
- 『世界の名詩を読みかえす』(いそっぷ社) 2002
- 『ヴァルザーの詩と小品』(ローベルト・ヴァルザー、みすず書房、大人の本棚) 2003
- 『本を読まない人への贈り物』(ギュンター・グラス、西村書店) 2007
- 『廃墟のドイツ1947: 47年グループ銘々伝』(ハンス・ヴェルナー・リヒター、河出書房新社) 2015
パウル・ツェラン
編集- 『パウル・ツェラーン』(新潮社、世界詩人全集22) 1969
- 『迫る光 パウル・ツェラン詩集』(思潮社) 1972
- 『死のフーガ パウル・ツエラン詩集』(思潮社) 1972
- 『パウル・ツェラン詩集』(思潮社) 1975
- 『雪の区域』(パウル・ツェラン、静地社) 1985
- 『パウル・ツェラン詩論集』(静地社) 1986
- 『罌粟と記憶』(パウル・ツェラン、静地社) 1989
- 『誰でもないものの薔薇』(パウル・ツェラン、静地社) 1990
- 『ことばの格子』(パウル・ツェラン、書肆山田) 1990
- 『閾から閾へ パウル・ツェラン詩集』(思潮社) 1990
- 『息のめぐらし』(パウル・ツェラン、静地社) 1992
- 『パウル・ツェラン詩集』(小沢書店、双書・20世紀の詩人) 1993
- 『パウル・ツェラン / ネリー・ザックス 『往復書簡』』(青磁ビブロス) 1996
- 『絲の太陽たち』(パウル・ツェラン、ビブロス) 1997
- 『遺稿からの詩篇』(パウル・ツェラン、ビブロス) 2000