開発隊群
開発隊群(かいはつたいぐん、英称:Maritime warfare Research and Development Command[1])とは、海上自衛隊の自衛艦隊に属する部隊である。司令部は船越地区(神奈川県横須賀市船越町7-73)におかれており、開発隊群司令は海将補(二)をもって充てられている[2]。
開発隊群 Maritime warfare Research and Development Command | |
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開発隊群 ロゴマーク | |
創設 | 1978年(昭和53年)7月1日(開発指導隊群) |
再編成 | 2002年(平成14年)3月22日(開発隊群:改編) |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 海上自衛隊 |
部隊編制単位 | 群 |
兵種/任務 | 研究開発、試験 |
所在地 | 神奈川県 横須賀市 |
上級単位 | 自衛艦隊 |
任務
編集2002年(平成14年)3月22日の組織改編により、研究開発専門部隊として新編された。 海上自衛隊の装備品の運用に関する研究開発、艦艇等に搭載する装備品の運用に関する実用試験、性能調査等を行っている。
沿革
編集- 1960年(昭和35年)1月16日:「実用実験隊」が新編。
- 1973年(昭和48年)10月16日:自衛艦隊隷下に「プログラム業務隊」が新編。
- 1978年(昭和53年)7月1日:自衛艦隊隷下に「開発指導隊群」が新編。
- 実用実験隊と海上訓練指導隊群を統合、装備実験隊、運用開発隊が新編。
- 新編時の編成(司令部、装備実験隊、運用開発隊・第1・2・3・4・11海上訓練指導隊、鹿児島試験所、護衛艦「ゆきかぜ」)
- 1980年(昭和55年)4月8日:試験艦「くりはま」が就役し、開発指導隊群隷下に編入。
- 1981年(昭和56年)10月31日:プログラム業務隊に厚木プログラム業務分遣隊を新編[3]。
- 1995年(平成 7年)3月22日:試験艦「あすか」が就役し、開発指導隊群隷下に編入。
- 2002年(平成14年)3月22日:開発指導隊群が廃止。自衛艦隊隷下に「開発隊群」が新編。
- プログラム業務隊(厚木プログラム業務分遣隊を含む。)、装備実験隊、運用開発隊が廃止。指揮通信開発隊、艦艇開発隊、航空プログラム開発隊が新編、開発隊群隷下に編入。
- 鹿児島試験所及び試験艦「くりはま」・「あすか」を開発隊群隷下に編入。
編成
編集- 開発隊群司令部(船越地区)
- 海上システム開発隊(船越地区)
- 技術評価開発隊(船越地区)
- 試験艦「あすか」
- 航空プログラム開発隊(厚木地区)
主要幹部
編集官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
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開発隊群司令 | 海将補 | 木下治信 | 2024年 | 8月 2日統合幕僚学校副校長 |
首席幕僚 | 1等海佐 | 稲葉忠之 | 2023年12月20日 | 第11護衛隊司令 |
海上システム開発隊司令 | 1等海佐 | 井伊正章 | 2023年 | 8月29日海上システム開発隊副長 兼 艦艇開発部長 |
技術評価開発隊司令 | 1等海佐 | 赤尾信哉 | 2023年 | 7月31日中国四国防衛局玉野防衛事務所長 |
航空プログラム開発隊司令 | 1等海佐 | 白戸将吾 | 2023年 | 8月 1日鹿屋航空基地隊司令 →2023.3.1 航空集団司令部勤務 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 出身校・期 | 前職 | 後職 |
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開発指導隊群司令 | |||||
1 | 成合正義 | 1978.7.1 - 1979.1.31 | 海兵73期 | 海上訓練指導隊群司令 | 海上幕僚監部付 →1979.4.2 退職 |
2 | 伴野丈夫 | 1979.2.1 - 1980.12.4 | 海兵74期 | 第2護衛隊群司令 →1979.3.22 海将昇任 |
海上自衛隊第1術科学校長 |
3 | 植田一雄 (海将) |
1980.12.5 - 1981.12.24 | 海上幕僚監部監察官 | 退職 | |
4 | 曽根龍男 | 1981.12.25 - 1983.6.30 | 専修大・ 1期幹候 |
海上自衛隊第1術科学校副校長 | |
5 | 能津長和 | 1983.7.1 - 1984.6.5 | 海保大1期・ 4期幹候 |
海上幕僚監部防衛部副部長 →1983.1.20 自衛艦隊司令部付 |
護衛艦隊司令官 |
6 | 小畑清幸 | 1984.6.6 - 1985.12.19 | 海兵78期 広島大・ 1期幹候 |
統合幕僚会議事務局第3幕僚室長 →1984.3.16 海上幕僚監部付 →1985.8.1 海将昇任 |
退職 |
7 | 小川正美 | 1985.12.20 - 1986.12.4 | 水産講習所・ 2期幹候 |
練習艦隊司令官 →1984.12.17 自衛艦隊司令部勤務 | |
8 | 白石洋介 | 1986.12.5 - 1988.3.15 | 防大1期 | 第3護衛隊群司令 | 海上幕僚監部付 →1988.7.7 退職 |
9 | 鈴木克男 | 1988.3.16 - 1989.6.29 | 防大2期 | 舞鶴地方総監部幕僚長 | 退職 |
10 | 野崎 亮 | 1989.6.30 - 1990.7.8 | 防大2期 | プログラム業務隊司令 →1989.8.1 海将補昇任 | |
11 | 齋藤克彦 | 1990.7.9 - 1993.12.14 | 防大5期 | 第1護衛隊群司令 | |
12 | 五味睦佳 | 1993.12.15 - 1995.3.22 | 防大8期 | 練習艦隊司令官 | 大湊地方総監 |
13 | 長崎嘉徳 | 1995.3.23 - 1997.3.25 | 防大9期 | 佐世保地方総監部幕僚長 | 海上自衛隊第1術科学校長 |
14 | 山田道雄 | 1997.3.26 - 1999.3.30 | 防大11期 | 練習艦隊司令官 →1996.12.16 海上幕僚監部付 |
海上自衛隊幹部学校長 |
15 | 中河道春 | 1999.3.31 - 2001.1.10 | 自衛艦隊司令部作戦主任幕僚 | 退職 | |
16 | 関 泰雄 | 2001.1.11 - 2002.3.21 | 防大14期 | 海上幕僚監部監察官 | 開発隊群司令 |
開発隊群司令 | |||||
1 | 関 泰雄 | 2002.3.22 - 2002.12.1 | 防大14期 | 開発指導隊群司令 | 海上自衛隊第1術科学校長 |
2 | 篠原 俊 | 2002.12.2 - 2005.7.27 | 防大15期 | 第1護衛隊群司令 →2002.11.8 自衛艦隊司令部付 |
退職 |
3 | 古閑 修 | 2005.7.28 - 2006.8.3 | 防大16期 | 第3護衛隊群司令 | |
4 | 東郷行紀 | 2006.8.4 - 2008.3.25 | 防大18期 | 海上幕僚監部指揮通信情報部長 | |
5 | 山口 透 | 2008.3.26 - 2009.12.6 | 防大22期 | 第2護衛隊群司令 | 防衛大学校訓練部長 |
6 | 野口 均 | 2009.12.7 - 2011.11.30 | 防大21期 | 退職 | |
7 | 内嶋 修 | 2011.12.1 - 2015.8.3 | 防大26期 | 横須賀地方総監部防衛部長 | 自衛艦隊司令部幕僚長 |
8 | 北川文之 | 2015.8.4 - 2016.6.30 | 海上自衛隊幹部学校副校長 | 退職 | |
9 | 岡田真典 | 2016.7.1 - 2018.3.26 | 防大30期 | 第51航空隊司令 | 第22航空群司令 |
10 | 下淳市 | 2018.3.27 - 2020.8.24 | 防大31期 | 海上自衛隊第2術科学校長 | 統合幕僚監部運用部長 |
11 | 山岡鉄司 | 2020.8.25 - 2022.7.31 | 防大31期 | 横須賀造修補給所長 | 退職 |
12 | 渡邉 浩 | 2022.8.1 - 2023.12.21 | 防大34期 | 横須賀地方総監部防衛部長 | 海上自衛隊幹部候補生学校長 |
13 | 佐藤正博 | 2023.12.22 - 2024.8.1 | 防大37期 | 海上幕僚監部防衛部防衛課長 | 自衛艦隊司令部幕僚長 |
14 | 木下治信 | 2024.8.2 - | 防大37期 | 統合幕僚学校副校長 |
脚注
編集- ^ a b 海上自衛隊開発隊群公式フェイスブック(2023年4月1日)
- ^ “自衛隊法施行令(昭和29年政令第179号)第18条の13”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局 (2019年8月30日). 2020年1月5日閲覧。
- ^ 広報資料(航空プログラム開発隊) (PDF)
- ^ “年度末改編”. 朝雲新聞. (2020年4月2日)
- ^ a b c 防衛省発令(1佐職人事)2023年4月1日付)
- ^ a b c d 「海上自衛隊ニュース」『世界の艦船』第995号、海人社、2023年6月、159頁。