酒井 邦嘉(さかい くによし、1964年9月17日- )は、日本の脳生理学者、東京大学教授、理学博士[1]

略歴・人物

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酒井邦嘉は1964年東京生まれ。筑波大学附属高等学校へ進み、高校時代は曽我大介と同じオーケストラ部に所属し[注釈 1]、酒井はヴァイオリン奏者であった[2][要ページ番号]。同校を1983年に卒業すると東京大学理学部物理学科(1987年卒業)から同学大学院へ進み、同博士課程を1992年に修了、博士論文「Neural organization for the long-term memory of paired associates in the primate temporal cortex (対連合学習に基づく長期記憶の側頭葉ニューロン表現) 」を受理される[1]。同学医学部第一生理学教室助手職につく。1900年台後半にハーバード大学医学部(リサーチフェロー1995年)、マサチューセッツ工科大学(訪問研究員1996年)で研究し、1997年に東京大学総合文化研究科助教授。同学准教授(2007年[3])を経て、2023年5月時点は同教授(2012年)。
チョムスキー言語学と脳科学を統合し、人間の脳が言語を生み出す仕組みを解明している。

受賞

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著書

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単著

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  • 『心にいどむ認知脳科学―記憶と意識の統一論』〈岩波科学ライブラリー〉 1997[7][8][9][10]
  • 言語の脳科学―脳はどのようにことばを生みだすか』〈中公新書〉 2002[11][12][13]
  • 『科学者という仕事―独創性はどのように生まれるか』〈中公新書〉2007[14][15]
  • 『脳を創る読書 : なぜ「紙の本」が人にとって必要なのか』実業之日本社 2011年 のち同社〈じっぴコンパクト文庫〉2017
  • 『考える教室』実業之日本社 2015年 のち同社〈じっぴコンパクト文庫〉2017
  • 『科学という考え方 アインシュタインの宇宙』〈中公新書2375〉2016年
  • 『高校数学でわかるアインシュタイン 科学という考え方』東京大学出版会、2016年
  • 『チョムスキーと言語脳科学』集英社インターナショナル〈インターナショナル新書〉 2019年

児童書

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  • 『脳の言語地図』明治書院〈学びやぶっく〉、2009[16][17]
  • 明治書院〈脳でわかるサイエンス〉(絵本)

論文

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共編著

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  • 堀田凱樹 共著『遺伝子・脳・言語―サイエンス・カフェの愉しみ』〈中公新書〉 2007
  • 『芸術を創る脳 美・語・人間性をめぐる対話』東京大学出版 2013。共著者は、曽我大介、羽生善治、前田知洋、千住博 2013

論文

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参考文献

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脚注の典拠、主な執筆者の50音順。

  • 酒井邦嘉、曽我大介、羽生善治、前田知洋、千住博『芸術を創る脳 美・語・人間性をめぐる対話』東京大学出版、2013年。 ISBN 9784130033718、CRID : 1130282270348304384

関連資料

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脚注

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注釈

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  1. ^ 曽我大介と酒井邦嘉は社会人になってから対談をする[2]

出典

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  1. ^ a b NAID 500000098451doi:10.11501/3069605博士論文書誌データベース、国立国会図書館。
  2. ^ a b 酒井邦嘉 et al. 2013
  3. ^ 履歴書” (PDF). 東京大学 (2009年4月1日). 2010年10月12日閲覧。
  4. ^ 日本図書館協会 他 編『公立図書館貸出実態調査 : 報告書 2003』日本図書館協会、2004年3月15日。国立国会図書館書誌ID:12360183 国立国会図書館デジタルコレクション
  5. ^ 雨宮民雄『言語と哲学 : 日本語の哲学的効用』3号、東京海洋大学、2007年3月30日。国立国会図書館書誌ID:8559426 
  6. ^ 第19回 2004年度「脳機能マッピングによる言語処理機構の解明」酒井邦嘉(東京大学大学院総合文化研究科助教授)”. www.bs-f.jp. 塚原仲晃記念賞受賞者および研究テーマ. ブレインサイエンス振興財団. 2023年5月19日閲覧。
  7. ^ 佐村 俊和、服部 元信「記憶の洗練機能を実現する海馬神経回路網モデル」『電子情報通信学会技術研究報告』巻第103巻第92号 信学技報 2003-05-29。p7-12
  8. ^ 酒井 邦嘉「光トポグラフィによる脳機能マッピング」『RADIOISOTOPES』第49巻第2号、2000。p115-116
  9. ^ 李 銘義、公文 誠、足立 紀彦「強化学習ロボットによるアフォーダンスの利用」『人工知能学会論文誌』第16巻 2001。p94-101 (pdf)。doi:10.1527/tjsai.16.94
  10. ^ 田辺徹「知財進化論序説 §8.認知不可の知財 注 (31)」『パテント』第56巻第8号、日本弁理士会、2003年8月10日、68頁。 
  11. ^ 京都外国語大学付属図書館館報編集委員会「おこしやす、図書館へ」『Gaidai bibliotheca : 図書館報』第195号、京都外国語大学京都外国語短期大学、2012年1月6日、32頁、国立国会図書館書誌ID:8407752/1/322023年5月19日閲覧 国立国会図書館デジタルコレクション
  12. ^ 鈴木達也 (2011-12-30). “Biolinguisticsとしての生成文法と英語教育 (第28回中部支部大会シンポジウム招待論文)”. JACET中部支部紀要 (大学英語教育学会中部支部) (9). 国立国会図書館書誌ID:10499830. 
  13. ^ 『生物科学 = Biological science』第59巻第2号、日本生物科学者協会 編、農山漁村文化協会、2007年12月、国立国会図書館書誌ID:11201567/1/3 
  14. ^ 大阪工業大学図書館『ぱぴろにくす : 大阪工業大学図書館報』第92号、大阪工業大学 2013-07。国立国会図書館デジタルコレクション (pdf)
  15. ^ 中野 毅「2. 進化生物学 (evolutionary biology) と 認知科学 (cognitive science) の発展 §(2) 脳科学・認知科学の発展」(pdf)『現代宗教2014』、国際宗教研究所、2014年3月4日、267,268,286、ISSN 2188-44712023年5月19日閲覧 国立国会図書館デジタルコレクション
  16. ^ 中林 茜、山崎 敦子、嶋田 眸、江藤 香「光トポグラフィーを用いた e-learning 英語文法問題に対する青と白背景色効果の検証」IIS, 次世代産業システム研究会『電気学会研究会資料』IEEE Japan 2013第32号 2013-03-18。 p47-52。論文集英題『The papers of Technical Meeting on Innovative Industrial System』。
  17. ^ 森 慶子『絵本の読み聞かせの教育的効果の研究-NIRSによる脳反応の解析と学校における実践の質的分析を中心に-』兵庫教育大学、2018-03-22。博士(学校教育学)甲第276号。
  18. ^ 中野 桂子『高次脳機能障害者の教育人間学的研究福岡大学、2014年3月25日。国立国会図書館書誌ID:9227701https://dl.ndl.go.jp/pid/92277012023年5月19日閲覧 博士(教育学、甲第1473号)、国立国会図書館デジタルコレクション
  19. ^ 松本真作 ほか「職務構造に関する研究 : 職業の数値解析と職業移動からの検討」『労働政策研究報告書』第146号、労働政策研究・研修機構、2012年3月30日、国立国会図書館書誌ID:9592143 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/10211925

関連項目

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外部リンク

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