都幾川(ときがわ)は、埼玉県西部を流れる荒川水系一級河川である。越辺川支流である。支流の槻川とともに入間川流域では最も北側を流れる。

都幾川
都幾川 2001年10月27日撮影
埼玉県東松山市上唐子、月田橋付近
水系 一級水系 荒川
種別 一級河川
延長 35.4[1] km
平均流量 -- m3/s
流域面積 161.4[1] km2
水源 大野峠(ときがわ町
水源の標高 -- m
河口・合流先 越辺川川島町長楽)
流域 埼玉県

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地理

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埼玉県比企郡ときがわ町大野地区の高篠峠付近に源を発する。源流部には大正末期から昭和初期にかけて設置された石積みの砂防堰堤(落差工)が多数ある。源流周辺はみかんの産地として有名である。この上流域には大野ダムの建設計画があったが、治水計画見直しにより現在は中止されている。

比企郡嵐山町秩父郡東秩父村を源流とする槻川を合わせる辺りは京都嵐山の風景によく似ていることから「武蔵嵐山」と命名され嵐山渓谷と呼ばれている。武蔵嵐山駅や嵐山町という自治体名の由来でもある。左岸側の崖は都幾川により開析された河岸段丘である。東松山市に入り関越自動車道や唐子橋より下流から河川の管轄が埼玉県から国土交通省に変わり[2]、この辺りから両側を高い堤防で挟まれるようになる。河川域も運動公園など都市近郊河川の様相を見せ、比企郡川島町長楽において越辺川に合流する。

河川延長は、本川である越辺川やその支流である高麗川とは大差なく、越辺川の支流では高麗川の40.2 kmに次いで長い[1]。また、流域面積161.4 km²は越辺川の支流では最大である[1]

名称の由来

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名前の由来の一説であり、慈光寺がある都幾山の南麓を通る[3]

都幾川の語源については、清めることを意味する『(とき)』(「潔斎・斎戒」などの「斎」)から来ていると考えられている[4]

災害

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2019年10月12日[5]、接近した令和元年東日本台風(台風19号)の豪雨により東松山市右岸の堤防決壊[6][7]。左岸側では堤防からの越水も生じ、付近一帯が水没した[8]

流域の自治体

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埼玉県
比企郡ときがわ町、比企郡嵐山町東松山市、比企郡川島町

流域の施設・名所

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支流

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橋梁

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上流より記載

 
稲荷橋

脚注

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  1. ^ a b c d 『荒川 自然』27頁。
  2. ^ 荒川上流河川維持管理計画 【国土交通大臣管理区間編】” (PDF). 国土交通省 関東地方整備局 荒川上流河川事務所. p. 25 (2017年11月). 2022年6月28日閲覧。
  3. ^ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日、588頁。ISBN 4040011104 
  4. ^ 2007年7月6日発行 埼玉県立川の博物館 かわはくNo.29 ISSN 1347-5142
  5. ^ 〈台風19号〉東松山、都幾川と九十九川が決壊 270戸浸水、住民ら困惑「どこから手を付ければ」 埼玉新聞Yahoo!ニュース)、2019年10月14日、2019年11月26日閲覧。アーカイブ (archive.is)
  6. ^ 埼玉県内、住宅2100棟超が浸水 台風19号 日本経済新聞、2019年10月15日、2019年11月26日閲覧。
  7. ^ 台風19号 ゴルフ場・商業施設・特養ホーム… 復旧遅れ予想以上 埼玉 産経新聞 2019年10月20日、2019年11月26日閲覧。
  8. ^ 令和元年台風第19号による被害状況等について(第10報)p18-19” (PDF). 国土交通省. 2019年10月15日閲覧。
  9. ^ a b c d 都幾川 - 源流から大羽根川の合流まで - 有限会社フカダソフト. 2017年11月11日閲覧。
  10. ^ 東松山市橋梁長寿命化修繕計画” (PDF). 東松山市役所. p. 5 (2013年3月). 2017年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月25日閲覧。

参考文献

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  • 埼玉県『荒川 自然』(荒川総合調査報告書1)、1987年3月25日。

関連項目

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外部リンク

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