足寄町
北海道足寄郡の町
足寄町(あしょろちょう)は、北海道十勝総合振興局管内の足寄郡にある町。
あしょろちょう 足寄町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 北海道地方 | ||||
都道府県 | 北海道(十勝総合振興局) | ||||
郡 | 足寄郡 | ||||
市町村コード | 01647-1 | ||||
法人番号 | 9000020016471 | ||||
面積 |
1,408.04km2 | ||||
総人口 |
5,957人 [編集] (住民基本台帳人口、2024年11月30日) | ||||
人口密度 | 4.23人/km2 | ||||
隣接自治体 |
河東郡上士幌町、中川郡本別町、 足寄郡陸別町、 オホーツク総合振興局:常呂郡置戸町、網走郡津別町 釧路総合振興局:釧路市、白糠郡白糠町 | ||||
町の木 | アカエゾマツ | ||||
町の花 | エゾムラサキツツジ | ||||
町の鳥 | エゾライチョウ | ||||
足寄町役場 | |||||
町長 | 渡辺俊一 | ||||
所在地 |
〒089-3701 北海道足寄郡足寄町北1条4丁目48-1 北緯43度14分41秒 東経143度33分14秒 / 北緯43.24483度 東経143.55392度座標: 北緯43度14分41秒 東経143度33分14秒 / 北緯43.24483度 東経143.55392度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
約1,400 km2の面積を持ち、町としては日本一広く[2]、ロシア連邦が実効支配している北方領土の択捉郡留別村を除けば市町村全体でも道内2番目[注釈 1]、全国でも6番目の広さを誇り、2005年(平成17年)2月に岐阜県高山市が周辺市町村を編入するまでは、日本最大であった[注釈 2]。
町名の由来
編集アイヌ語の「エソロペッ[注釈 3]」(沿って下る・川)に由来する[3]。かつて、釧路方面から阿寒を超え、現在の足寄川に沿って十勝・北見へ出たことによる[3]。
地理
編集十勝総合振興局北東部に位置する。北の陸別町から流れ来る利別川中流域と、その支流である足寄川、美里別川流域をほぼその町域とし、日本の町村で最も広い面積を誇る。北西部は石狩山地の山々が、東縁には雌阿寒岳があり標高が高くなっている。中央南部は利別川河谷に沿って平地があり、ここに中心市街がある。
気候
編集ケッペンの気候区分によると、足寄町は湿潤大陸性気候に属する。寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。降雪量が多く、豪雪地帯に指定されている。冬季は-25℃前後の気温が観測されることが珍しくなく、寒さが厳しい。
足寄(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 7.3 (45.1) |
13.8 (56.8) |
19.2 (66.6) |
30.0 (86) |
38.8 (101.8) |
37.1 (98.8) |
37.5 (99.5) |
36.6 (97.9) |
34.4 (93.9) |
30.1 (86.2) |
21.4 (70.5) |
13.9 (57) |
38.8 (101.8) |
平均最高気温 °C (°F) | −1.4 (29.5) |
−0.1 (31.8) |
4.6 (40.3) |
11.9 (53.4) |
18.2 (64.8) |
21.7 (71.1) |
24.7 (76.5) |
25.6 (78.1) |
22.0 (71.6) |
15.9 (60.6) |
8.2 (46.8) |
0.8 (33.4) |
12.7 (54.9) |
日平均気温 °C (°F) | −9.1 (15.6) |
−7.5 (18.5) |
−1.4 (29.5) |
5.2 (41.4) |
11.2 (52.2) |
15.3 (59.5) |
19.1 (66.4) |
20.1 (68.2) |
16.0 (60.8) |
9.1 (48.4) |
2.0 (35.6) |
−5.9 (21.4) |
6.2 (43.2) |
平均最低気温 °C (°F) | −16.3 (2.7) |
−15.2 (4.6) |
−7.5 (18.5) |
−1.1 (30) |
4.8 (40.6) |
10.2 (50.4) |
14.8 (58.6) |
16.0 (60.8) |
11.1 (52) |
3.2 (37.8) |
−3.6 (25.5) |
−12.2 (10) |
0.4 (32.7) |
最低気温記録 °C (°F) | −29.4 (−20.9) |
−29.0 (−20.2) |
−21.9 (−7.4) |
−13.3 (8.1) |
−5.4 (22.3) |
−0.6 (30.9) |
5.1 (41.2) |
5.7 (42.3) |
−1.0 (30.2) |
−7.3 (18.9) |
−17.2 (1) |
−24.4 (−11.9) |
−29.4 (−20.9) |
降水量 mm (inch) | 26.2 (1.031) |
17.7 (0.697) |
32.3 (1.272) |
55.8 (2.197) |
83.8 (3.299) |
72.4 (2.85) |
114.0 (4.488) |
147.3 (5.799) |
124.5 (4.902) |
79.6 (3.134) |
44.0 (1.732) |
36.0 (1.417) |
833.5 (32.815) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 5.1 | 4.3 | 6.1 | 8.1 | 10.1 | 9.5 | 10.4 | 11.4 | 10.6 | 8.8 | 7.3 | 6.6 | 98.3 |
平均月間日照時間 | 181.8 | 173.1 | 203.4 | 183.1 | 176.4 | 146.9 | 123.8 | 127.0 | 144.2 | 167.4 | 161.9 | 164.9 | 1,953.9 |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁[4] |
歴史
編集かつて、利別川左岸の足寄郡足寄村は釧路国に帰属していたが、交通が不便だったため、1948年(昭和23年)、十勝国に帰属先が変更された(利別川右岸の中川郡西足寄町は十勝国に属していた)。中心市街地の利別川両岸を結ぶ両国橋の名は、旧十勝国と旧釧路国を結ぶ橋に由来する[5]。
- 1955年(昭和30年)4月1日 中川郡西足寄町、足寄郡足寄村を合わせて足寄町を設置。
- 足寄町役場は両町村の結節点である両国橋近辺の現所在地(北1条4丁目)に設置された。
- 足寄町役場の現所在地は、中川郡西足寄町の町域の中心市街地からやや外れているが(中川郡西足寄町役場は、現・南5条2丁目にあった)、足寄郡足寄村側からの便宜を考慮して(足寄郡足寄村役場は、現・旭町3丁目にあった)、現在地が選ばれた。
- 1978年(昭和53年) - 1982年(昭和57年) 町内の大字、字を再編。
- 足寄村 → 中足寄、上足寄本町、茂足寄、新町、稲牛、螺湾、上螺湾、螺湾本町(以上1978年)、下愛冠(1980年)、旭町、愛冠、上利別、上利別本町、大誉地(以上1981年)
- 螺湾村 → 螺湾、上螺湾、螺湾本町、上足寄、茂足寄(以上1978年)
- 足寄太 → 共栄町、平和、稲牛(以上1978年)、美盛、常盤、西町、郊南、里美が丘(以上1980年)、栄町、南1条 - 南7条、北1条 - 北6条(以上1981年)
- 大誉地 → 大誉地、大誉地本町(1981年)
- ビリベツ → 芽登、中矢(1981年)
- 上利別 → 上利別、鷲府、白糸、大誉地、大誉地本町(1981年)
- 芽登 → 芽登、芽登本町、中矢、喜登牛(1982年)
旧足寄村
編集- 1879年(明治12年) 細川繁太郎、エン夫妻が中足寄に定住。
- 1908年(明治41年) 足寄外3村戸長役場が足寄村に置かれる。
- 1914年(大正3年) 雌阿寒温泉の開湯。
- 1919年(大正8年) 淕別村、利別村を分離し、足寄外1村戸長役場が置かれる。
- 1923年(大正12年) 足寄村、螺湾(らわん)村が合併し、二級町村制施行。
西足寄町
編集経済
編集産業
編集- 農林業
- 畜産は牛の飼育が中心。飼育頭数では肉用牛が多いが、生産額では乳用牛が上回る。かつては馬産も盛んだった。畑作はテンサイと小麦が中心で、バレイショ、インゲンなども生産される。広い町域の8割を山林が覆うため林業も盛ん。
- 農業はラワンブキの生産が盛ん。
立地企業
編集- 株式会社三英TTF事業所
- 電源開発株式会社 足寄発電所
- 電源開発株式会社 芽登第1発電所
- 電源開発株式会社 芽登第2発電所
- 日農機製工株式会社
- 株式会社キュウホー
- 株式会社北海道ちぬやファーム
組合
編集- 足寄町農業協同組合(JAあしょろ)
- 足寄町森林組合
- 北海道農業共済組合(NOSAI北海道)十勝北部支所・十勝北部家畜診療所
- とかちペレット協同組合
金融機関
編集郵便
編集- 足寄郵便局(集配局)
- 大誉地郵便局(集配局)
- 螺湾郵便局(集配局)
- 上利別郵便局
- 芽登郵便局
- 足寄本通簡易郵便局
- 中足寄簡易郵便局
- 上足寄簡易郵便局
- 下愛冠簡易郵便局
-
芽登郵便局
宅配便
編集- ヤマト運輸:道東主管支店
- 十勝足寄センター
- 佐川急便:本別営業所(本別町)
官公署
編集国の機関
道の機関
- 帯広建設管理部足寄出張所
- 十勝総合振興局森林室足寄事務所
- 北海道立足寄少年自然の家
公共機関
編集警察
編集- 本別警察署足寄交番
消防
編集- とかち広域消防事務組合足寄消防署
姉妹都市・提携都市
編集海外
編集地域
編集人口
編集足寄町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 足寄町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 足寄町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
足寄町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
教育
編集大学
編集- 九州大学(農学部附属演習林北海道演習林)
高等学校
編集- 北海道足寄高等学校(道立)
中学校
編集- 足寄
小学校
編集- 足寄、大誉地(およち)、芽登(めとう)、螺湾(らわん)
隣接している自治体
編集交通
編集空港
編集鉄道
編集町内に鉄道路線は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR北海道根室本線池田駅。
廃止された鉄道
編集バス
編集- 十勝バス(足寄案内所を設置[7]) - 本別町・池田町・幕別町・帯広市方面、陸別町方面(ふるさと銀河線代替路線)
- 網走観光交通 - 阿寒湖温泉方面「まりもエクスプレス帯広号」[8]
- 足寄町コミュニティバス「あしバス」 - 市街地循環線[9]
道路
編集- なお、本別JCTがハーフジャンクションであるため、白糠・釧路市方面と足寄町との行き来には、隣接する本別町に設置されている本別ICを利用する必要がある。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
編集文化財
編集天然記念物
編集町の文化財
編集- 足寄石灰華半ドーム - 「シオワッカ」
レジャー
編集観光
編集足寄町が舞台(ロケ地)となった作品
編集映画
- 『幸福の黄色いハンカチ』
- 『旅立ち〜足寄より〜』
出身有名人
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 図典 日本の市町村章 p8
- ^ “平成30年全国都道府県市区町村別面積調|国土地理院”. www.gsi.go.jp. 2019年2月10日閲覧。
- ^ a b “アイヌ語地名リスト ア~イチ P1-10”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
- ^ “足寄 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年3月28日閲覧。
- ^ 横平弘「『利別川』と『両国橋』」北海道地理64号(1990)23頁
- ^ “アクセス”. 足寄町. 2016年12月10日閲覧。
- ^ “各営業所、案内所”. 十勝バス. 2018年6月3日閲覧。
- ^ “都市間バス”. 網走観光交通. 2018年8月17日閲覧。
- ^ “あしバス”. 足寄町. 2018年5月31日閲覧。
- ^ オンネトー湯の滝マンガン酸化物生成地 - 文化遺産オンライン(文化庁)
- ^ 足寄動物群束柱類化石 アショロア骨格 - 文化遺産オンライン(文化庁)
- ^ 足寄動物群束柱類化石 ベヘモトプス骨格 - 文化遺産オンライン(文化庁)