赤迫停留場

長崎県長崎市にある長崎電気軌道の路面電車停留場

赤迫停留場(あかさこていりゅうじょう、赤迫電停)は、長崎県長崎市中園町にある長崎電気軌道赤迫支線の路面電車停留場1号系統2号系統3号系統が停車する。駅番号は11

赤迫停留場
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あかさこ
Akasako
(0.3 km) 住吉 12
所在地 長崎県長崎市中園町21番21号先
北緯32度47分38.42秒 東経129度51分26.51秒 / 北緯32.7940056度 東経129.8573639度 / 32.7940056; 129.8573639 (赤迫停留場)
駅番号 11
所属事業者 長崎電気軌道
所属路線 赤迫支線(1号系統・□2号系統3号系統
キロ程 0.0 km(赤迫起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
2,304人/日(降車客含まず)
-2015年-
開業年月日 1960年昭和35年)5月8日
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長崎電気軌道の北の終着点[1]。日本最西端の路面電車停留場でもある[2]

歴史

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赤迫停留場は1960年(昭和35年)、本線の住吉停留場から路線が延伸したのに伴い新たな終点として開業した[1][3]。電車開通前の当地は道路も未舗装で端には川が流れていたが、路線開通にあたって川を埋め立てて道路が整備された[1]

1973年(昭和48年)には赤迫から北にある滑石地区までの延伸案が発表されたが、実現には至らなかった[1]。なお、長崎市は道路の拡幅に莫大な費用が掛かることなどから、北部延伸については事実上断念している[4][5]

年表

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構造

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赤迫停留場は併用軌道区間にあり、道路上にホームが設けられる[8][9]。ホームは低床式で、単線の軌道の片側(住吉寄りから見て左側)に1面のみの片面ホーム[9][10]。停留場のすぐ先に分岐器があり、そこからは複線となる[9][10]。ホーム長は53メートル[11]と長崎電軌では一番長く、電車が3両縦列に停車可能[1][12]。ほとんど目立たないが長崎駅前寄りから1番のりば、2番のりば、3番のりばと番号が振られている。

停留場から徒歩すぐの所にある赤迫配車室では、停留場の分岐器・信号の制御を行っている。赤迫配車室ではnagasaki nimocaや一日乗車券も発売しているほか、適宜録音によらない放送も流している。nagasaki nimocaの積み増しは機械で行っている。

利用状況

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長崎電軌の調査によると1日の乗降客数は以下の通り。

  • 1998年 - 5,602人[3]
  • 2015年 - 4,600人[11]

1日平均の乗車人員・乗降人員の推移は以下の通り。

年度 1日平均
乗車人員
1日平均
乗降人員[13]
2011年 2,200[14] 4,489
2012年 2,100[15] 4,196
2013年 2,167[16] 4,300
2014年 2,230[17] 4,500
2015年 2,304[18] 4,600

周辺

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停留場が開業した当時は住宅もまばらだったが、長崎市中心部から人口が移ってきたために開発が進み、都市化が進んでいる[1][3]。停留場が置かれている国道206号は市の北部と中心部を結ぶ幹線道路で、朝のラッシュ時には渋滞が激しい[19]

バス路線

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停留場のやや北寄りに長崎バス県営バスの「赤迫」バス停留所がある。朝のラッシュ時には北部の滑石時津長与方面からバスを利用し、当停留場で電車に乗り換える乗客が多い[12][19]

隣の停留場

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長崎電気軌道
赤迫支線(1号系統・□2号系統・3号系統)
赤迫停留場(11) - 住吉停留場(12)

脚注

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  1. ^ a b c d e f 田栗 2005, pp. 62–63.
  2. ^ 浅井 2013, p. 278.
  3. ^ a b c d 田栗 & 宮川 2000, p. 43.
  4. ^ 平成22年度第1回長崎市都市交通審議会”. 長崎市 (2013年3月1日). 2017年6月18日閲覧。
  5. ^ 市長との地域懇談会 滑石地区” (PDF). 長崎市. p. 7. 2017年6月18日閲覧。
  6. ^ 今尾 2009, p. 57.
  7. ^ 100年史, p. 203.
  8. ^ 100年史, p. 130.
  9. ^ a b c 川島 2013, p. 44.
  10. ^ a b 川島 2007, p. 116.
  11. ^ a b 100年史, p. 125.
  12. ^ a b 100年史, p. 113.
  13. ^ 国土数値情報(駅別乗降客数データ) - 国土交通省、2018年3月26日閲覧。
  14. ^ 九州運輸要覧 平成24年度版 (PDF) 』、84頁。
  15. ^ 九州運輸要覧 平成25年度版 (PDF) 』、84頁。
  16. ^ 九州運輸要覧 平成26年度版 (PDF) 』、86頁。
  17. ^ 九州運輸要覧 平成27年度版 (PDF) 』、86頁。
  18. ^ 九州運輸要覧 平成28年度版 (PDF) 』、87頁。
  19. ^ a b 田栗 & 宮川 2000, p. 44.

参考文献

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  • 浅井建爾『難読・誤読駅名の事典』東京堂出版、2013年。ISBN 978-4-490-10835-4 
  • 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳』 12 九州沖縄、新潮社、2009年。ISBN 978-4-10-790030-2 
  • 川島令三全国鉄道事情大研究』 九州篇 2、草思社、2007年。ISBN 978-4-7942-1562-8 
  • 川島令三『四国・九州ライン 全線・全駅・全配線』 第5巻 長崎・佐賀エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2013年。ISBN 978-4-06-295161-6 
  • 九州運輸局『九州運輸要覧』 各年度版。全国書誌番号:01001118 
  • 田栗優一『長崎「電車」が走る街今昔』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2005年。ISBN 4-533-05987-2 
  • 田栗優一、宮川浩一『長崎のチンチン電車』葦書房、2000年。ISBN 4-7512-0764-4 
  • 長崎電気軌道株式会社『長崎電気軌道100年史』2016年。 

関連項目

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