親衛隊上級大佐

ナチス党親衛隊の階級

親衛隊上級大佐(しんえいたいじょうきゅうたいさ)は、国民社会主義ドイツ労働者党(ナチス党)の親衛隊(SS)の階級「SS-Oberführer」の訳語の一つである。

ヴァルター・シェレンベルク親衛隊上級大佐(1943年)

Oberführer」(オーベルフューラー、直訳すると上級指導者)は親衛隊(SS)に限らず、突撃隊(SA)国家社会主義自動車軍団(NSKK)国家社会主義航空軍団(NSFK)といったナチス党組織に存在した階級である。ドイツ国防軍の少将(Generalmajor)と大佐(Oberst)の間に位置する階級であるため、「(SS,SA,NSKK,NSFK)上級大佐」もしくは「(SS,SA,NSKK,NSFK)准将」と訳される。

もともとは将官の最下級の階級、すなわち「准将」のような階級と見なされていたが、後に将官待遇の佐官階級、すなわち「上級大佐」のような階級とみなされるようになっていった。この階級から将官を示すコートのシルバーグレーの下襟、将官用制帽の着用が許されていた[1]

黒服のアーサー・グライザー(英語版)親衛隊上級大佐(1934)。襟章が更新前のもの。

米英では訳さず原文を用いるが、敢えて訳す場合には陸軍の階級呼称を利用して SS (もしくはSA,NSKK,NSFK)senior colonel と訳される。

親衛隊(SS)

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親衛隊上級大佐SS-Oberführer)は、一般親衛隊武装親衛隊に存在した階級である。親衛隊准将とも訳される。親衛隊大佐(SS-Standartenführer)の上位、親衛隊少将(SS-Brigadeführer)の下位に位置する。

警察業務にあたる親衛隊上級大佐は警察大佐Oberst der Polizei) の階級も併せて持っていることが多い。

階級章

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主なSS上級大佐

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突撃隊(SA)

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突撃隊上級大佐SA-Oberführer)は突撃隊に存在した階級である。突撃隊准将とも訳される。突撃隊大佐(SA-Standartenführer)の上位、突撃隊少将(突撃隊少将)(SA-Brigadeführer)の下位に位置する階級である。

主なSA上級大佐

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国家社会主義自動車軍団(NSKK)

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国家社会主義自動車軍団上級大佐NSKK-Oberführer)は国家社会主義自動車軍団(NSKK)に存在した階級である。国家社会主義自動車軍団准将とも訳される。国家社会主義自動車軍団大佐(NSKK-Standartenführer)の上位、国家社会主義自動車軍団少将(NSKK-Brigadeführer)の下位に位置する階級である。

階級章

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主なNSKK上級大佐

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国家社会主義航空軍団(NSFK)

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国家社会主義航空軍団上級大佐NSFK-Oberführer)は国家社会主義航空軍団(NSFK)に存在した階級である。国家社会主義航空軍団准将とも訳される。国家社会主義航空軍団大佐(NSFK-Standartenführer)の上位、国家社会主義航空軍団少将(NSFK-Brigadeführer)の下位に位置する階級である。

階級章

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主なNSFK上級大佐

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脚注

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  1. ^ ロビン・ラムスデン著「ナチス親衛隊軍装ハンドブック」(原書房)、71ページ。ISBN 978-4562029297

関連項目

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下位
親衛隊大佐
SS-Standartenführer
親衛隊階級
親衛隊上級大佐
SS-Oberführer
上位
親衛隊少将
SS-Brigadeführer