覆堂
建物を保護するために覆う建物
覆堂(ふくどう、おおいどう、さやどう)は、貴重な文化財や史跡等を風雨から保護するため、それらを覆うように建設された簡易な建築物。鞘堂(さやどう)、覆屋(おおいや)とも言う。また、室町時代中期建立の中尊寺金色堂旧覆堂のように、もともと覆堂として造られながら、年月を経てそれ自体に文化財的価値が生まれた例もある。明確的な定義は存在せず、原爆ドームの保存・整備方針にあるように[1]、現代においても比較的新しい近代建築等の史跡を保護するために、それらを覆う建築物も覆堂の一種とされる。
覆堂の例
編集脚注
編集- ^ 原爆ドームの保存方法について(広島市HP)[リンク切れ]、2009-11-04閲覧。
参考文献
編集- 朽津信明「日本における覆屋の歴史について」『保存科学』第50号、東京文化財研究所、2011年3月、43-57頁、CRID 1390290699823688576、doi:10.18953/00003794、ISSN 0287-0606。