薩摩永野駅
かつて日本の鹿児島県薩摩町(現:さつま町)にあった日本国有鉄道の駅
薩摩永野駅(さつまながのえき)は、かつて鹿児島県薩摩郡薩摩町永野(現・薩摩郡さつま町永野)にあった日本国有鉄道(国鉄)宮之城線の駅(廃駅)である。
薩摩永野駅 | |
---|---|
駅跡地に建てられた永野鉄道記念館(2009年) | |
さつまながの Satsuma-Nagano | |
◄広橋 (4.3 km) (7.4 km) 針持► | |
所在地 | 鹿児島県薩摩郡薩摩町永野 |
所属事業者 | 日本国有鉄道 |
所属路線 | 宮之城線 |
キロ程 | 47.5 km(川内起点) |
電報略号 | サナ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
開業年月日 | 1926年(大正15年)6月9日 |
廃止年月日 | 1987年(昭和62年)1月10日 |
備考 | スイッチバック駅 |
歴史
編集駅構造
編集スイッチバック方式の有人駅であった。これはかつて近くに山ヶ野金山があり大きな集落であったため、大口へ向かう途中で立ち寄るために生まれたものである。スイッチバックの象徴ともいえるシーサスクロスポイントが保存されているが、現役時代とは位置が若干異なる。
廃止後の状況
編集当時の駅舎は現存しないが、跡地に「永野鉄道記念館」があり、鍵を借りてくると自由に館内を見学することができる(館内に掲示あり)。永野鉄道記念館は、南国交通バスの待合所も兼ねている。記念館の建物は廃止後に新たに公民館を兼ねて建設したもので、総工費4,770万円であった[3]。現在では永野鉄道記念館を経由するバスは少なく、鹿児島空港と宮之城・出水・阿久根方面を結ぶ南国交通バスは駅跡少し西の「永野」バス停から発着する。
また、敷地内にはホームの一部が保存されており、その脇の線路に保線用のモーターカーも保存されている。
-
保存されているシーサスクロスポイント(2009年8月)