舌端音(ぜったんおん)は舌先からその背後にわたる部分(舌端)で調音される音をいう。
これは舌先(舌尖)で調音される舌尖音と対比されるが、両者が通常、言語において区別されるのは摩擦音と破擦音のみである。
舌尖が針先のようなものだとすれば、舌端は刃先のようなものである。
舌端は通常の口の構えで上歯茎に面しており、歯茎音を調音する。
国際音声記号で特に舌端で調音することを表す場合には、補助記号の[ ̻ ]を使って[t̻]のように表記する。
バスク語など、舌尖音と舌端音を区別する言語も存在する。